絶頂に達してしまい、裸のまま床にへたり込んでしばらく動けない美鈴は蛭川達の声にようやく反応する。
「課長っ、ほら早く着替えて下さいよ そろそろ仕事に戻らなきゃ皆が何してるんだって心配しますよ」
「あ…その…私……こんな事…なんでこんな事……私…?」
絶頂に達し、ようやく冷静になり始める美鈴に対して蛭川と理香は揶揄する。
「分かってますって、課長のこんな恥ずかしい症状なんて誰に言えませんよ」
「そうですね、アタシらも黙って協力してあげるから課長も頑張ってくださいね」
「そうですよ〜課長が良くなるように沢山メニューを作ってあげますからね!」
「…ふ…ふざけないで!人をこんなにしておいて!もういいから早く、早くここから出てきなさい!」
強気に出る美鈴だが、蛭川も理香も軽く受け流している。
「あなた達…!何なのその態度…こんな事…大事になってしまうわよ!大問題になるわよ!」
「はぁ?問題ですかぁ?問題も何も、大体コレって僕じゃなくて課長が始めた事じゃないですか」
「アタシも蛭川さんの肩を持つ訳じゃないですけど、最初に蛭川さんをラブホテルに引きずり込んだのは課長じゃないんですかぁ?」
「そうですよーそのホテルで僕に何を強要したかは見ましたよね?」
「そう!それアタシも蛭川さんのスマホで見ました!あんな事を強制しといてそんな言い方無いんじゃ無いですかー?」
「そ…それはその…」
美鈴は二人に問い詰められれば問い詰められる程自分の行ないを思いださせられ何も言い返せなくなる。
「課長が問題にしたければそれでもいいですよ。何なら僕が率先してして会社に報告しましょうか?」
「そうね〜アタシも協力しますよ!何があってこうなったのかイチから十まで課長の望み通り告発でもいたしますよ〜」
二人の言葉に何も言い返せない美鈴だった。
思い返せば二人の言う通りなのだ、何をどう言い繕っても、明らかに自分の不祥事としか思えない。
まして、二人が会社に言い出したらどうなるのか…想像しただけでどうなるのかは明らかだ。
自分の今までのキャリアや社会的信用の失墜だけでなく、夫への裏切り…家庭崩壊…
様々な破滅が頭をよぎる。
(それだけは絶対に嫌…!そもそもこうなったのは…二人が言う通り、私の淫乱症が原因なのかも……)
「あ…駄目よ…それは駄目…それだけは止めて…それだけは…誰にも言わないで…」
「だったらどうするんですか?今後もあんな目に遭うかもなんて考ええると僕もたまったもんじゃないんですよね〜」
「そうですよ〜!アタシだって日頃お世話になってる課長だからこそ親切心でご自宅まで送って差し上げたのに、あんなの見せられて迷惑なんですよ〜!」
何を言われても、非があるのは自分だと思い知らせてしまう美鈴はグウの音も出ない。
「でも悪いのは課長じゃ無いんですよ、課長の淫乱症の病気が悪いんですからね」
「そうよ、課長の病気が悪いのよ!アタシ達は課長の味方ですよ〜っ 課長がちゃんとアタシ達の言う事聞いて病気の治療を頑張れば会社への報告なんてしませんし、誰にも言いませんわよ どうします?」
本来、言われの無い非難を着せられている美鈴だが、最早悪いのは自分なのだと思い詰めてしまう。
「…そ、そうよね…ごめんなさい…そうさせて欲しいわ…言われた通り頑張るから、どうか…この事はどうか伏せておいてちょうだい…」
「分かりましたよ課長、じゃあ今日から仕事終わったら僕に付き合ってもらいますからね? あっ、それと…課長のブラとパンティは今から没収しますからね」
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