ご主人様
「助かりましたね。フフッ」
「慌てて洋服を脱がないから、こちらが焦りましたよ。フフッ」
奈々
「・・・?」
ご主人様
「実は今日、奈々さん辱め専用スマホとして新しく買って契約してきたんですよ。フフッ」
「このアドレス帳、見覚えありませんか?フフッ」
するとテレビ画面にスマホの電話帳が映し出された。
ご主人様が、電話帳をゆっくりスクロールする。
知っている人の名前・・・
名前の登録の仕方が奈々っぱい・・・
奈々
「えっ、えっ?待ってください…」
「なんで?なんですか?私のアドレス帳…」
両親、自宅や彼氏…
間違いなかった…
ご主人様
「正解です。フフッ」
「昨日奈々さんが熟睡している間、奈々さんのスマホの電話帳のバックアップを取ったんです。フフッ」
「奈々さんの指を借りてロックは解除できました。フフッ」
奈々
「えっ!?」
どういうことかちゃんと説明を聞こうとした瞬間
辱め用のスマホが鳴った。
テレビ画面には庄司君から着信であった・・・
奈々は心臓が止まりそうなほどびっくりした・・・
そして緊張が走る。
でも、ご主人様は庄司からの着信をあっさり切った。
ご主人様が何をしようとしているか分からなかった・・・
ご主人様
「あまり現状が把握できていないと思うので説明しときますね。フフフッ」
「Mac PCとiPhoneをBluetoothで同期して、PC経由でFace Timeのビデオ通話ができるようにしています。」
「あとはPC版LINEもインストールされているのでLINEでもビデオ通話ができます」
「iPhoneの人、LINEで番号検索をONにしている人などに限定されてしまいますが…」
「この高性能のWEBカメラとスピーカーもPCに接続されています。」
奈々
「???」
ご主人様
「フフッ、難しいことは分からないですよね。」
「簡単にいうと、奈々さんのスマホのデータを使って、PC経由でビデオ通話を行えるということです」
「PC経由で発信する理由は、身バレ防止の為にボイスチェンジャーのアプリを使うためです。」
「フフッ、変装で別人になっているし、声も変わっている・・・」
「バレるとすれば洋服で身バレの可能性が一番高いと思いますよ。フフッ」
「フフッ、脱がなくていいんですか?」
そう言い終えると、再び、PC経由で庄司にビデオ通話を掛けた。
トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・
トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・
奈々
「ちょ、ちょっと待ってください・・・」
奈々には考える猶予がなかった・・・
確かに、会社の通勤でこの服装で行ったことがあったかも…
トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・
トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・トゥルル・・・
奈々はもうどすることもできず、慌ててニットとスカートを脱いで
パンティ一枚だけの姿になった。
そして、腕で胸を隠し縮こまりその場にしゃがんだ。
奈々の心の中
----------------------
「良く分からないけど…」
「庄司君出ないで!!!」
----------------------
奈々は心の中で、何度も何度もそう願った。
でもその願いは庄司には届かなかった…
庄司
「もしもし、庄司です。」
部屋の中にいつもの庄司の声が響く・・・
庄司
「誰ですか?なんでビデオ通話?」
「どこ?一人用のソファが映ってる…」
「もしもし?誰ですか?」
「イタズラ?」
PCに接続されるカメラは一人用のソファが映るようにセットされていた。
奈々はカメラに映らない位置に縮こまっていた…。
庄司
「もしもし、誰ですか?」
「イタ電?切るよ?」
庄司の不思議そうな声が部屋に響く…
ご主人様
「早くソファに移動してください。」
奈々は首を振り動かない…
いや、動けない…
庄司
「誰ですか?男?」
「AIみたいな声?」
「イタ電だよねこれ・・・」
ご主人様
「仕方ないですね。」
ご主人様は三脚に固定していたカメラを外し、
カメラを持って、パンティ1枚で胸を腕と膝で隠し、うずくまる奈々を撮影する…
庄司
「えっ、誰ですか?えっナニコレ?」
「ちょっと、ちょっと待って、誰?」
「裸?マジで?」
テレビ画面には庄司のびっくりする顔がアップで映し出されていた…
背景にはいつも自分が働く会社が映し出されていた・・・
庄司はまだ残業をしていたようで、慌ててトイレに移動する。
奈々は動くことが出来なかった
庄司にこんな姿を晒していることが耐えられなかった。
庄司
「誰ですか?知らない番号?」
「俺の知っている人ですか?」
「えっ、マジで誰かのイタズラ?」
「俺、誰かにハメられている?」
庄司の興奮するような声が部屋に響き渡る・・・。
ご主人様
「ほら、ちゃんと正面のソファに座りなさい。」
庄司
「マジ誰?」
「何このAI声?ほんと誰だよ・・・」
「マジでなんかのいたずら?」
「誰だよ!!」
奈々はどうしても動けなかった・・・
いくら変装していても、会社でいつも一緒に仕事をしている同期の庄司に
この姿を見られていると思うと体が動かなかった。
今まで積み上げてきたものが全て崩れ落ちるような気がしたから…
それだけはご主人様の命令と分かっていても勇気が出なかった。
奈々の表の顔しか知らない庄司に・・・
会社で下ネタとも結びつけちゃいけない、清純な奈々しか知らない庄司に・・・
一番仲も良い庄司に・・・
こんな姿を見せることは死んでもできなかった・・・
ご主人様
「全然駄目ですね」
「やはりしほさんのようには行きませんでしたね。」
「少し積極的になったと期待してしまった私がいけませんでしたね。フフッ」
「残念ですね!」
庄司
「しほ?俺の知り合いにいたっけ?」
「えっ、マジで誰?」
「本当、誰か教えて!!」
「何なのこれは?」
勢いよく話を続ける庄司・・・
奈々は、泣きそうになりながら、首を左右に振っていた。
いくら変装しても、声が変わっていても、体は奈々そのもの・・・
ご主人様
「これが最後のチャンスです。」
「あなたがそこに座れないなら、それはそれで仕方ないことです」
「私のペットとなると誓っていますが、残念ですが、これで終わりにしましょう」
「庄司さんの貴重な時間も無駄にしてしまいますし」
庄司
「えっ?なんでおれの名前知ってんの?」
「やっぱり知り合い?地元?大学?」
「誰かがドッキリで俺をはめてるの?」
「ペットってなに?」
庄司は矢継ぎ早に疑問を口にする…
奈々は動けない・・・
ご主人様
「私の目を見てください。」
奈々は恐る恐るカメラを持つご主人様を見上げる・・・
ご主人様
「先ほど、チャンスをくださいって言っていましたが、表面的な言葉だったのですね。」
「非常に残念なことです」
怯える、今にも泣きだしそうな目をしっかり見つめる。
ご主人様
「もう、分かりました。」
「無理は止めましょう…」
ご主人様は諦めたような、ため息交じりの声だった。
そして電話を切ろうとした瞬間だった、
ご主人様の冷めた表情に、奈々は勇気を振り絞った。
胸を自分の腕で隠しながら、縮こまりながら一人用ソファに座った・・・
庄司
「わっ、めっちゃ可愛い・・・」
「でも俺知らない人だよ?」
「誰?マジ誰?」
「何が始まるの?」
「顔もっとアップにしてよ」
庄司の興奮する声が部屋に響く・・・
ご主人様
「庄司さんが顔をアップしてとの要望されていますよ。フフッ」
ご主人様は、庄司の要求に応えるべく、カメラを三脚から外し
カメラを向けながら奈々に近づいてくる…
そして、顔のアップの撮影を開始する。
テレビ画面に目元がアップで映し出される・・・
変装しているとは言え、目元は奈々なのだ。
それを分かった上で、ご主人様は奈々を追い込む・・・
恥ずかしくて堪らない・・・・
もし目元でバレたら・・・
そう考えれば考えるほど
恥ずかしさと恐怖に、本気で逃げ出したかった。
こんな姿をいつも一緒に働く庄司くんに晒していることが、
恥ずかしくて、恥ずかしくて
死にたいくらい恥ずかしい・・・
庄司
「マジで、超かわいい!可愛い!」
「でも誰か全然分からない。見たことない顔」
「本当に俺知っているの?」
「男の方が知り合い?」
「にしても、綺麗な真っ白な体・・・」
庄司の興奮する声が部屋中に響き渡る・・・・
※元投稿はこちら >>