俺はその夜、部屋で自問自答していた。
俺は花音を愛しているのだろうか?
この先も愛し続けられるだろうか?
いくら考えても答えが出ないので花音に問いてみることにした。
俺「花音、ちょっといいかな?」
花音「なんですか?」
俺「お前は俺の奴隷で良かったと思うか?」
花音「何ですか急に、正直最初は嫌でした。なんで私が貴方の奴隷になんかならなくちゃいけないのかわからなかったですし」
俺「だよな、今思えば悪いことをしたと思ってるよ」
花音「でもご主人様と一緒にいるうちに愛されているんだな、と思うようになりました」
俺「俺がお前を愛してるって?」
花音「えぇ、いつも私を気づかってくれるじゃないですか」
俺「そうかなぁ、でもこの先もっと辛い目にあわせるかもしれないぞ」
花音「ついていきますよ、例え身体がもっと改造されようと私はご主人様についていこうと決めたんです。でないとピアスなんかしませんよ」
俺「そっか、ありがとう。じゃあこれからも俺についてきてくれ」
花音「はい、もちろんです」
俺の腹は決まった。この先永遠に花音を愛していこう。
これが俺たちの愛のかたちなんだ。
そしていよいよ当日を迎えた。
俺「花音、今日はショーでお前を調教する。初めてだから上手く行かないかもわからないが俺に委ねてくれ」
花音「わかりました。信じていますね」
俺たちは満島の指定した場所に向かった。
満島「いゃあよく来たね」
俺「今日はよろしくお願いします」
満島「君たちには前座というか会場を盛り上げるために最初に出てもらうから」
俺「わかりました」
俺と花音は控え室に案内された。
部屋にはコスチュームと仮面が置いてあった。
顔ばれしないようにとの満島の配慮らしい。
会場をのぞくと大勢のギャラリーが待ち構えていた。
今日は人気の主従カップルが登場するとのことなんで、そのせいだろう。
満島が主催とのことで司会進行もしていた。
「皆さま、おまたせ致しました。只今より恒例のSMショーを開催致します。本日は面白い趣向がありまして高校生カップルが登場致します。彼らにとってもデビューショーでもありますので是非温かい目で見てもらえれば幸いです」
会場からどよめきと拍手がおこった。
「では智也君お願いします」
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