あれから俺は満島の所に足繁く通いSMのイロハを勉強した。
弟子入りしたわけではないが満島は手取り足取り丁寧に教えてくれた。
縄の掛け方からムチの振り方まで一つ一つが勉強だった。
その中でも奴隷に対する接し方を口うるさく言っていた。
身体を支配するのではなく心を支配しろと。
中でも俺の心に突き刺さった言葉がある。
「SMのSはサービスのS、Mは満足のMである。主従関係とは主が自己満足する為ではなく従が主にいかに委ねられるかだ」
「奴隷に尊敬され敬われる主人とならなければならない。その為にも日々精進すること。奴隷を愛せ」
俺は基礎を覚え、満島が契約しているM嬢を相手に実地訓練に移った。
最初は中々上手く縛れることが出来なかったが3ヶ月も経った頃には、何とか格好がつくぐらいにまでできるようになった。
ムチもそれなりに使えるようになった。
そして俺は、いよいよ花音を縛ることになった。
満島「智也君、よく頑張ったね」
俺「満島さん、色々ありがとうございました」
満島「そうだ智也君、君たちのデビューを私の主催するショーでやってみないか?」
俺「えー、皆さんの前でですか?」
満島「大丈夫、皆最初は、ぎこちないもんだよ。それよりもなるべく大きな経験をするべきだと思うよ」
俺「わかりました、じゃあお願いします」
こうして俺は初陣をショーで披露することになった。
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