『第十八章』
莉沙は、テーブルから降ろされたが、結局、下半身を隠す物など与え垂れることなく、再び女性たちの間に座らされてしまう。しかも、愛液でソファーを汚さないように・・・と、脱いだスカートを下に敷かれて・・・・
「乳首用のローターね。
あれが良いのは、寝ている状態でも使える点ね。普通のSM用の乳首責めの玩具は、クリップとローターがセットになっている物だから、四つん這いや立っている時は良いけど、寝ている時は使えないから・・・・」
「でも・・・あれってやっぱりSM的で、拷問に近い物でしょう。
私は、乳首を柔らかいシリコンでねっとりと舐められたり、擦られるタイプの玩具が好き。」
「女の子を縛って攻めるなら、やっぱり指と舌を使って左右、別々に責めるのが一番よ!
指で摘まんだり、引っ張ったり、捩じったり、爪を立てたり・・・もう一方では舌でんっとりと舐めたり、強く吸い上げたり、唇で揉むようにしたり、時には歯を立てて・・・・二か所を別々に責められた子が、どんな風に狂っていくか・・・」
「でも・・・莉沙さんの反応から見ると、やっぱりMなのね。
スイッチが変えられる度に、あんなに激しく身を捩じらせて・・・。」
「そうね。乱暴にされるのが大好きみたい・・・。
あら、あら・・・激しく首を振っていながら、あの厭らしい腰つきったら・・・・。」
「悲劇のヒロイン・・・そんな感じね。
淫らな拷問に堪える哀れなヒロイン・・・でも、嫌がっている振りをしているけど、凄く興奮している。
私・・・どちらかと言うとネコだしMな方だけど、この子なら、苛めたくなってしまうわ!」
そうした会話を勝手にしているようで、時々、隣の御婦人や女性に膝や太腿を撫でられた、胸を撫で回されたり・・・しかし、それは、敢えて強い刺激を与えないようにしているようでもあった。
「あれは・・・・?見慣れない物ね。」
「あれって・・・・パールショーツのような物じゃないの?」
「そう、そう!あれがクリを擦ったり、割れ目に食い込んだり、お尻の穴まで・・・・」
「乳首と小股の三点責めなんて、男の考えそうなことね。」
「確かにそうね。女の性感帯って、そうした分かり易い場所だけだと思っているみたいだから・・・・」
「髪を撫でられるだけでも、首筋に息が掛かるだけでも・・・、舌で足の指の間を舐められたり、膝や膝裏がとっても敏感だったり、背筋にゾクゾクする感覚があったり・・・」
その時、隣の御婦人が莉沙の耳元で囁く。
「全身を三人以上の女の手で愛撫されたり、舐められたことってあるの?」
「い・・・いえ・・・・・・。」
「そう・・・。じゃあ、試してみる?」
その間、莉沙は画面を見ることなく俯いているだけだったが、そんな静かな空間を引き裂くように、動画の中の莉沙が悲鳴を上げる!
股間にゴム製の股縄を通され、膝を閉じ合わせまま動けないでいる莉沙に、男の鞭が飛んだのだ。
「いよいよ・・・本格的な股縄責めが始まったみたいね。」
「ほら・・・やっぱり、次にお腹を鞭で打たれて・・・」
「自分で腰を前後に揺り動かすようにしてオナニーをすれば、気持ちが良いのに・・・まだ、それを知らないのかしら? それとも、そんな淫らなオナニーをしたことさえないのか?」
「でも・・・慣れない子は、どうしてもダメみたいね。あの・・・お尻の穴を擦られる感覚だけは・・・・・」
「ほら・・・見てっ!あの辛そうな顔・・・・。とっても可愛そう。」
「でも・・・あの子の葛藤も分かるわ。
クリと擦られても気持ちがいいんだし、割れ目に玉が食い込む厭らしさも好きなのに・・・・簡単には快感に酔えないのよ。お尻を擦られる感覚が、悍ましくて・・・・・」
相変わらず、居た堪れずにいる莉沙だったが・・・・
亜理紗が、どこでどんな風に莉沙のことを見ているのか?
それに、この女性たちに紹介をして、莉沙をどうしようと思っているのか?
さらに、この女性たちが新人の莉沙に対して、どんな責めを考えているのか?
何もかも分からないまま時が過ぎていくのは、真綿で首を絞められるような辛さがあった。
「あら・・・そろそろ、限界が来たみたいよ。」
「たぶん・・・薬も使われているのかもしれないわね。ほら、あの腰の動かし方・・・凄くねっとりとした動きで、厭らしいでしょ。」
「ふふふふ・・・でも、哀れなヒロインは、覚悟を決めたみたい・・・
自分が悪い訳じゃない・・・。悪魔のような男の犠牲になり、卑怯な手でオナニーを強要されているんだから・・・・・・・って。」
「唇を噛み締めて堪えていたのに・・・今度は口を大きく開けて、淫らな声を上げまいと荒い息をして・・・・でも、もう堕ちてしまったみたいね!」
「確かに・・・・もう自分でも腰を自分でコントロール出来ないみたい!
ああぁぁぁーーー・・・凄く卑猥ね。」
「ほら・・・・あの右手。見て・・・あれ、自分でコントローラーを弄っているみたい。自分で自分の乳首を・・・・」
「毒を食らわば皿まで・・・・ってところね。」
「そろそろ・・・クライマックスみたい。」
すると、突然、ソファーの後ろから亜理紗が声を掛ける。
「莉沙さん。・・・聞こえるでしょ、あの声!
もう一度、あんなオナニーをする姿を、皆さんの前で直に見てもらいたい・・・って思わない!?」
「そんなぁ・・・・・・・」
莉沙は、自分の声を聞きたくない!と思いつつも、耳を塞ぐことさえ出来ずに時が流れるままに堪えるだけだった。
そして・・・・遂に、荒く激しい喘ぎ声が抑えられなくなった時、乾いた鞭の音がしたかと思うと、まるで時が止まったかのようにその場が硬直する。
画面の中の莉沙も、身体を仰け反らせながら、声を上げることさえ出来ず、激しい痙攣を起こしながら逝ってしまう。
「こんな可愛い顔をしているから、まさかとは思ったけど・・・・
なるほど、亜理紗さんが連れて来た訳だわ。」
「つまり・・・・女同士が愛し合うレズビアンの世界を求めている訳じゃない。
女の手で辱められ、責められ、虐げられたいマゾ女ってことね。
でも・・・・女同士の愛し合い方さえも知らないのなら、それを教え込む余地もあるのかも・・・・・」
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