「ネット調教待ち合わせ掲示板」
ここはインターネット上で調教をしたい者、
調教をされたい者が相手を募るウェブサイトだ。
その他にも、同じ性癖の者同士のお悩み相談、自分の画像や動画の投稿、
下世話な会話を伴わない純粋な雑談などが行われている。
ページのつくりは簡素なもので、
投稿者の立てたトピックが新しい日付のものから順に、
上から下へ並んでいるだけである。ほぼ白で統一されたページは、
一昔前のホームページを彷彿させる。
(流石に電車の中では見れない)
そう判断した僕は、自宅のPCでこのウェブサイトを開いていた。
無意識に帰宅を急いでいたのか心拍数があがっている。
(見るべきではない)
そう思ったがマウスを持つ右手は動かない。
理由は明白。彼女に対する疑念を晴らしたいのだ。
(まさか彼女がこんな掲示板を使うはずがない)
(見てしまえばすぐに疑いは晴れる。)
(それに下種の勘繰りをしたまま、彼女に会うなんて心苦しいにも程がある)
(見ればいい、見てしまえ!)
僕は右手を震わせながら「淫乱雌豚ユリ 本日のご報告」というトピックをクリックした。
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淫乱雌豚ユリ 20??年?月?日(火)16:55:02.15
調教主様いらっしゃいますか??
ご指示頂いた通り、今日は--さん達におねだりをして
お昼からセックスさせて頂きました。4pの予定でしたが、
急遽新しい方が参加して下さり、5pになってしまいました(笑)
以下に動画をうpします。
https~
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書き込みを見て僕はすぐに安堵した。
投稿された日付は今日だ。
今日1日仕事だった彼女が、昼間からセックスをするなんてありえない。
心に余裕が出来た僕は、次に動画を見初めた。
全体に霧状のぼんやりとしたモザイクがかかった動画は、
1人の女性が3人の男に囲まれ、そのうちの一人に正常位で責められている所からスタートした。撮影者は正常位で腰を振る男の右斜め後ろから行為を撮っている。
「んっ、んっ、んっ、んんんんんー」
女性の声はくぐもっている。自分の右手側の男のモノを咥えているからだ。
モノを女性の口で咥えられた男は、正常位の男と同様に腰を振っており、
女性は苦しそうだ。
それにも関わらず、喘ぎ声のボリュームが大きい。
カメラに顔全体は映らないので表情は分からないが、
白い肌がピンクに紅潮しており、かなり感じているようだ。
女性の左手側にいる男のモノをしごく手に力がなく、
女性器から響く淫靡な水音も鳴りやむ気配がないことがそれを裏付けている。
やがて、右手側の男は女性に咥えさせるのを止め、自分のモノをしごき始めた。
「ぅうぅううう、うっ、うっ、ぁぁああああ、あっ、あっ、あっ、あぁあああああああ」
口から男のモノが外れた瞬間、女性の喘ぎ声が響き渡った。
あまりに快感が強いのか、女性の喘ぎ声のトーンは乱高下している。
我を失ったような喘ぎ声はもはや獣のようだ。
(すごい・・・)
思わず息をのんでしまった。
どうやら行為は佳境に差し掛かっているようで、
右手側にいた男がの女の顔面に精液を出すと、
続けざまに左手側にいた男も女の顔面にぶちまけた。
女はそんなことには気にも留めず、狂ったように喘いでいる。
やがて、正常位で腰を振っていた男も女の口に向かって射精し、
撮影者は女の顔めがけて発射した。
撮影者が女の顔をアップにして映し出す。
モザイク越しでも分かるくらい女は目鼻立ちが整っていた。
真顔なら男でも少し威圧感を感じるかもしれない。
そう思うほど目が大きく、鼻筋は通っていた。
そして、これほどの美人が今や精液まみれの無様な痴態を晒している。
この事実に男ならではの高揚感が込み上げてくる。
撮影者達は僕よりもさらに高ぶっているのか、女に向かって、変態、ヤリマン、など
罵倒し始めた。動画を見ている時は不安で気づかなかったが、
声の感じからしてどうやら4人とも中年男性のようだ。
「ほら、--さんのカメラに何か言うことがあるだろ」1人の男が女に向かって言う。
女の目じりがトロンと垂れ下がっていく。
それと共に、顔はどんどん紅潮していく。
そして女は口を開いた。
「今日、淫乱雌豚のユリはオチンポが欲しいので、
お仕事をさぼって、ご主人様たちにセックスしてもらいました」
「彼氏とのデート前なのに生で5pする変態女です」
「これからも肉便器として末永く使ってください」
僕は愕然とした。動画から聞こえてくる声は、紛れもなく彼女の声だった。
僕は只々、何も知らないだけだった。
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