2.
祥子との女子会の翌日、祥子が務めているお店から連絡があった。
「芳江さんの携帯ですか?」
「はい。そうです。」
「私は、『隷』の三上といいます。祥子さんのご紹介で、不躾ながらお連絡いたしました。芳江さんも当店に『キャストとして登録したい。』とか。間違いありませんか?」
「はい。間違いないです。」
「わかりました。では、今から言う場所と日時にお越しください。」
「わかりました。」
「では、『明後日、午後2時に○○区△△町の◎◎ビル3階302号室』にお越しください。宜しいですか?」
「はい。わかりました。」
こうして私は、風俗に堕ちることを決心した。
私は、祥子の頼みであると言い聞かせ自身を納得させた。しかし、心は、祥子の言った『お金と快楽』の言葉が、渦巻いていた。
私は、三上という男の言う通りに、約束の時間に約束の場所に出向いた。
そこは、少し古いがお洒落なマンションだった。そして、玄関のオートロックに部屋番号を入力した。
「はい。」
「芳江です。」
「お待ちしていました。では、部屋までお越しください。」
私は、言われるまま部屋の前に行き、呼び鈴を鳴らした。すると、ドアの鍵が開き、中から30代位の格闘家のような屈強な男が出てきて、
「三上と申します。芳江さん。お待ちしておりました。では、中にお入りください。」
私は、促されるまま部屋に入った。そして、ソファーに座るよう言われ、そのまま、ソファーに腰をおろした。
「え~と。芳江さん。48歳。職業が専業主婦。家族は、夫と子供2人。では、スリーサイズと胸は何カップかお聞かせください。」
「えっ。・・・」
私が俊住していると、
「キャストのプロフィールを作るのに必要なことなんです。答えてください。」
顔は、穏やかに笑っているが、私を見る目は、氷のような視線で、私を見つめていた。
「あの・・・スリーサイズは、・・B87、W63、H87・・・Cカップです。」
「ふう~ん。なかなかのプロポーションです。お顔もキャリアウーマン風で美人だ。」
「質問は、以上です。」
「えっ、・・・」
「キャストの基本情報があれば十分です。趣味などの私的なことは、一切関係ありません。」
「では、シャワーを浴び、この服を着て、ここでお待ちください。」
「・・・・・」
「あっ、それと下着は着けないでください。」
「下着を着けないって・・・」
「さっ、早く。こちらも忙しいんで。」
私は、三上の言う通り、シャワーを浴び、渡された洋服を見たら。
『この服は・・・』
それは、【超ミニのチューブトップボディコンドレス】だった。
『こんな破廉恥な服を着るの?』
私は、『これも祥子のためだもの。それに・・・』と自分に言い聞かせ、用意された服を着て、ソファーに座った。
胸は、どうにか乳首が隠れるくらいしかなく、乳首の形が見えていた。ソファーに座ると、オマンコの毛が向かいの相手から見えるような気がした。
私は、手で胸とマタを手で隠し、三上が現れるのを待った。
しばらくして、三上がタブレットを手に現れ、隣に座った。
そして、タブレットを起動させ、何か映像が現れ、私も見るように促した。それは、私が服を脱ぎ、シャワーを浴びる映像だった。
「芳江さん。いい体をしてますね。体の線の崩れもないし、男が興奮する体つきです。」
タブレットには、その後、私がドレスを着、ソファーに座っている姿が映し出された。
「きれいに撮れてるでしょ。最近のカメラは性能がいいですね。」
私は絶句した。そして、三上は私に、
「もう、逃げられませんよ。もし、逃げたり、この店のことを他人に言ったりしたら、この映像を旦那さんやお子さんに送ります。シャワーの間に、芳江さんの個人情報は、すべて、入手済みです。」
そして、自身のスマホを取り出し、私のスマホ情報がすべてコピーされているのを確認させられた。
私は、ガタガタと体が震えだし、顔面が蒼白になり、そのまま俯いた。
「さっ。芳江さん。こっちに来て。今度は、貴女の体をじっくりと調べさせていただきます。」
私は、もう考えることができなかった。もう、三上の言うとおりにするしかない。
そして、私は、三上に連れられるまま、別室に入った。
その部屋は家具などはなく、ただ、天井から手枷がぶら下がっていて、床には、足枷が固定されていた。
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