茉凛の心の中
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「全部お見通しなの?」
「どこまで分かっているの?」
「私はこのまま、この男の人に脅されるの?」
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この状況でも、仕事である以上・・・
この男の手を握らなければいけない・・・
内面をすべて読み取られそうで怖かった。
ご主人様
「茉凛さん、昨日あの電話で一緒にオナニーしてましたよね?」
「それさえ、認めれば危害を加えるつもりは一切ないです。」
「どうですか?しましたしたか?」
茉凛
「・・・・。」
答えることができなかった・・・・
男は無言で、膝に触れている足に力をいれ茉凛の脚を徐々に引いていく・・・
茉凛も必死に足に力を入れ身構える茉凛・・・
ご主人様
「素直になった方が身のためだと思いますよ。」
「茉凛さん、昨日あの電話で一緒にオナニーしてましたよね?」
男は含みを持たせ茉凛を追い込んだ。
茉凛は小さく頷く・・・
ご主人様
「駄目です。ちゃんと口で言ってください」
「茉凛は昨日、変態電話で一緒にオナニーしました。」
「これを言ったら、何もしませんよ。」
茉凛
「・・・・・・。」
「・・・・。」
茉凛
「茉凛は昨日、変態電話で一緒にオナニーしました。」
消え入りそうな声でつぶやく・・・
全身が焼けるように熱い。
ご主人様
「フフッ、これでお互いに弱みを握っている状態ですね。」
「奈々は私の愛奴なんですよ。」
「だから、奈々に降りかかった危険を振り払うのは私の役割ですから悪く思わないでくださいね」
「でも秘密は秘密のままでいれば、お互いこれまで通りの自分で生活を送れます。」
「意味分かりますよね?」
茉凛は小さく頷く・・・
ご主人様
「フフッ、運命共同体としてちょっと質問なのですが、何で奈々と気づいたんですか?」
茉凛
「仕事柄、やはり髪や爪に目がいってしまいまして・・・」
ご主人様
「だからって、それだけじゃ分からないですよね?」
茉凛
「そ、それは・・・」
「変な意味ではなく、私、奈々さんのスラっとした手が好きなんです。」
「私の理想の手というか、だから余計に覚えているんです。」
「指のバランスとか、両手の同じ位置にホクロがあるとか・・・」
「でも、私の知っている奈々さんのイメージと掛け離れていたので確証がなかったのですが、足がアップになった場面があって、フットネイルが映った時、奈々さんと確信しました。」
「つい先日、ご来店された時、時間がなくてフットネイルまで出来なくて、奈々さんが家で自分でやりたいと言っていたので、イラストを渡して、カラーなどもアドバイスしたから・・・それで確信しました。」
ご主人様
「やはりそうだったんですね。フフッ」
「さっきの動画のトイレの後は、戻ってきてから感じている表情にも見えますが、あれは何でだったのですか?」
茉凛
「もうその話はしないって約束じゃないですか?」
茉凛は視線を外す・・・
ご主人様
「茉凛さん、人を簡単に信用してはいけませんよ。フフッ」
ご主人様
「先ほど、お互いに弱みを握っていると私は言いましたが、本当にそうでしょうか?」
「よく考えてみてください。」
「茉凛さんは、手や足を見て奈々と確信を持っただけですよね?」
「変装し顔も分からない、声もボイスチェンジャーで変えられているんですよ。」
「バックアップ動画もない以上、奈々と立証するのは極めて難しいですよね。フフッ」
「周りに言いふらしたとしても、奈々が否定すれば、そこで話は終わりです。」
茉凛
「・・・・。」
ご主人様
「一方、茉凛さんはどうでしょうか?フフッ」
男はポケットからボイスレコーダーを出し再生をする。
「茉凛は昨日、変態電話で一緒にオナニーしました。」
さっきの会話が録音されていた。
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