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続きです。
「寛子!どうしたー!寛子ー!」
私は靴を脱ぎ捨て急いでリビングの扉を開けた。
「あ…貴方…!なんて事を…!こんな酷い事を…!信じられない!」
ソファーに座る男の前で正座していた妻は私を睨みつけ、泣きながらその場に崩れ落ちた。
「初めまして。ゆかりと碧の友達の一樹っていいます。こいつは雅人、一応俺のボディーガードって事で。もう言わなくてもわかるよね、お…じ…様!」
体格のいい男は一樹と名乗り、連れのやんちゃそうな雅人はにやけた顔で私を見ていた。
「こ…これは…。どう言う事だ…!」
「あれ?どう言う事って?説明がいるの?未成年に酒飲ましてレイプして、泣き叫んで許しを乞う二人に中出ししたのはあんただろ!」
「ま…待ってくれ!違う!何かの間違いだ!」
「貴方…やめて…!もう…やめて!貴方は取り返しのつかない事をしたのよ…!何もかも壊したのよー!」
すべてはテレビに写し出されていた私の姿が物語っていた。それは言い逃れなど出来ない私が二人をレイプしている姿だった。
「奥さん、落ち着いてよ。まだ警察には届けてないから。示談っていう選択肢もあるから。」
私は一樹の言葉に力を失い、妻の横に座りこんだ。
「さて、先ずは示談にするかしないかだな!ここが運命の別れ道って事だな!雅人が決めていいぞ!」
一樹はまな板の上の鯉の私を弄ぶ様に、何ら関係のない雅人にそれを決めさせようとした。
「金以前って事だよね!さあー、どうしようかなー!じゃあ、俺達で奥さんレイプさせてよ!もちろん生で中出しで!俺達が満足するまでな!」
「やっぱり雅人だな!熟女キラーのお前ならそう言うと思った!お前に抱かれた熟女で狂わなかった女は居ないからな!雅人のペニスは桁違いに凄いから、奥さん離れられなくなるぜ!」
「一目見た時から気に入ってたぜ!今まで遣った女達に比べたら断トツに綺麗な女だ!乳もデカイしケツも堪らねえ!清楚な雰囲気だが案外どスケベな女かもな!めちゃくちゃにして遣りたいぜ!」
「お前鬼畜だからな!どうせ遣り尽くしたら後輩達の玩具にするんだろ!この前の人妻さん、いまだに廻されてるんだろ!」
「あの女はもう廃人同然で知り合いの店で働いてる!後輩達からは次の玩具を催促されてるけど、奥さんなら一生俺の玩具にしてやってもいいぜ!」
「な…何て事を…!い…嫌よ…。そ…それだけは絶対嫌…!汚らわしい…!」
「そ…そんな…!妻には関係ない事だ!それだけは許してくれ!頼む…お願いだ!」
二人の身の毛のよだつ言葉に妻は私にしがみつき、私は必死に頭を下げ続けた。
「俺は雅人に決めさせるって言ったはずだ!それが嫌なら示談は無しだ!今夜二人で良く考えろ!二人とも電話番号を教えろ!又連絡する!」
一樹はUSBを抜き取り、言われた通りに電話番号を教えると、二人は妻を舐めるような目で見ながら帰って行った。
「ぜ…絶対嫌…!あんな男達の玩具にされるくらいなら死んだ方がましよ…!」
「わかってる!お前の事は俺が絶対に守る!絶対に何とかする!」
何ら策のない私はその場を凌ぐため、泣きじゃくる妻を安心させる言葉を並べるしかなかった。
翌日、解決策も見つからないまま仕事を終え、彼らの連絡に怯えていると非通知で着信が入った。
「おじ様、碧です。一樹達に脅迫されてるって聞いて…。ゆかりが…おじ様をレイプの犯人に仕立て様としてるの。もちろんお金目当てよ!ゆかりを探して説得するから、この前のBARに来て。絶対に誰にも内緒で!」
それは碧からの電話で、ゆかりが私を陥れ様としている事を教えてくれ、私は妻に残業で遅くなるとメールを入れ、あのBARに急いだ。
「奥さん、昨日は悪かったな!実は俺達はゆかりに騙されてたみたいなんだ!ゆかりを見つけて旦那さんの無実が証明させようと思ってる。奥さんも真実を聞きたいだろ?」
「あの人の身の潔白が証明出来るのね!私…どうしたらいいの?」
「雅人が今奥さんのところに向かってるから、直ぐに来てくれ!」
「わかりました。有難うございます。」
私が残業で遅くなるとメールした後、妻に同じく非通知の着信があり、妻が恐る恐る受けるとそれは一樹からの電話だった。
一瞬凍りついた妻だったが、私の無実が証明出来ると聞き、警戒心を失った妻は迎えに来た雅人の車に乗り込んだ。
「マスターすまない!人と待ち合わせなんだ。ノンアル頼むよ。」
「かしこまりました。」
そんな一樹達の行動を知らない私はBARに着き、カウンター席に座りマスターに事情を話し、出された炭酸水を一気に飲み干した。
その時、私も妻も彼らのシナリオ通りに踊らされていたとは、知る由もなかった。
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