サラリーマンの帰宅時間にはまだ間があるが、駅前の人通りは
多く、友美を遠巻きに眺める人が次第に増え始めている。
(あん…あぁん…皆見てる…私を露出狂だと思って笑ってるのね)
駅前の往来で自らキャミソールとスカートを捲り、胸と股間を
露わにしているのだから、それを疑う者はいない。
虚ろな目で周りを見回した友美は慄然とした。
(こ、この人って…!?)
時々スーパーで見かける奥さんがいた。
いつも穏やかな笑顔をたたえ、会えば感じ良く挨拶を交わして
くれる人なのに…あぁそんな汚らわしいものを見る目で見ないで…!
(えっ、あの人は…!)
何度か参加した町会のボランティア活動で見かけたことがある…
親切で紳士的な人だったのに…食いつきそうな、あんないやらしい
目で私を見てる!
遠巻きに友美を眺めている人の輪に見覚えのある顔がいくつも
あったのだ。
それでも友美は捲り上げたキャミソールもスカートも戻すことは
出来ない。
谷本の命令なのはもちろんだが、最早知り合いに目撃されている
絶望感は友美の心をへし折った。
(あぁ…)
そうなの…私は露出狂です…おまけにマゾなの。
今までおとなしい振りしててごめんなさい…
あぁ…友美の身体、スケベでしょう?
喜んでくれるかしら…
お願い…もっと、もっと…見てほしいの…
友美のいやらしい身体で楽しんでもらいたい…
友美の手が乳房に伸びる。
痛いほど固くしこった乳首に触れると激しい電流が全身を貫く。
(見て…友美の乳首…オナニーのし過ぎでこんなに大きいの…)
指先で乳首を摘まみ、さらに乳房を下から絞り上げ、胸を反らせて
強調する。
(はうっ…あぁぁ…見られてこんなに感じちゃう…)
谷本に命じられた訳ではない。
友美の身体は露出の快楽を貪り始めていた。
(オッパイだけじゃ嫌っ…)
もう止まらない。
友美はそのまま背後の案内板にもたれ掛かり、さらにスカートを
たくし上げると腰を前にせり出し脚を開いてしまう。
(友美のオマンコ…ねぇ、パイパンなの…割れ目も見えてる?
見えてるでしょ…見られて感じちゃうの…)
友美の指は剃毛され遮るもの無く剥き出された陰裂をなぞり、
女の最も敏感な突起を捉える。
今にも弾けそうに固く尖りしこっている。
「あっ、はぁあん…」
指先でその突起を弾き、激しく上下に擦り上げる。
友美はそこにいる誰の耳にも分かる卑猥な喘ぎ声を上げていた。
「ヒヒ…マンズリでもしかねない勢いだったな」
「うぅ、そんなことない…」
そう否定したものの、あの時谷本が現れ友美を連れ去らなかったら、
本当にオナニーで逝っていたかも知れない。
知り合いまでいたのに…もうお終いだわ。
今日にでも私が露出狂のマゾ女だと町中に知れ渡ってしまう。
あなた…ごめんなさい…
不意に夫の顔が浮かび、そしてすぐに消えた。
「中途半端で不満そうだな…今に誰の前でもマンズリこく女に
してやるから我慢しろよ」
もう谷本から逃れることは出来ない。
この町から出ることになってもこの男は一生友美に付き纏うだろう。
そう思った瞬間、何故か友美は股間が熱く疼くのを感じた。
友美は首輪にリードを繋がれ駅の北側を引き回されていた。
駅前ロータリーがある南口と違い北口は再開発も遅れ、狭い通りは
パチンコ店や消費者金融、チェーンの居酒屋が目立つ。
さらに一歩裏通りに入ると小規模な飲食店やスナック、風俗店が
混然と立ち並び、夜になると猥雑に賑わっているようだ。
なので友美もこの駅を利用しながら北口に降りたことは数えるほど
しか無かった。
「今日は俺の家に連れて行ってやるよ」
谷本の住まいはそこから15分くらいのところにあるらしい。
(ご主人様の家…)
結婚前に夫のマンションに行った以外は男性の住まいを訪れたこと
が無い友美は不安に駆られる。
だが自宅で犯されたり、町なかで辱められるよりはましかも知れない。
それに…
(それにご主人様のオチンポ様をいただける…)
そう思った時、友美は自分の浅ましさに慌てて首を振って
その考えを打ち消した。
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