いつも見慣れた商店街の街並み。
古い商店と瀟洒な店が程よく散らばり、買物が目的で無くとも
綺麗に舗装されたプロムナードは歩くだけでも気持ち良い。
まだ夕方の夕方の賑わいには間があったが、少なくとも友美たちが
ペットショップを訪れた時よりも人は多くなっている。
「何?あの人…この暑いのにコートなんか着て…」
「ちょっとちょっとあれって犬の首輪じゃない?」
「何トロトロ歩いてるのかしら…」
そんなヒソヒソ話が聞こえて来るようだ。
まだ季節には早いコートを着込んだ不自然さは誤魔化しようが無いし、
一旦はペットショップで友美を絶頂に導いたと言うのに、相変わらず
挿入されたバイブは再び友美の官能を揺さぶり、歩みを遅めている。
後ろ手錠から解放されたものの、今はその代わりに首輪が嵌められ、
コートの襟元から覗くのを隠しようが無い。
幅広の真っ赤な革に金属鋲で装飾され、遠目にもよく目立つ。
リードを繋がれているのでそれが犬用なのは誰の目にも明らかだ。
コートは袖を通していたが今度はボタンを一つも留められていない。
必死に合せ目を閉じながら品性の欠片も無い野卑た五十男にリードを
引かれている友美の姿は周りの注目を集めている。
「ゆ、許して…首輪をみんな見てます…あぁ…もうこの街に
住めなくなっちゃう…」
「ヒヒヒ…犬を散歩させる時には首輪しなきゃならねぇのは法律で
決まってるんだぜ。
善良な市民としては法律を犯す訳にはいかねぇだろう。
クク、女は犯すけどな…」
くだらない冗談に谷本はニヤリと笑う。
「何ならここでコートもひん剥いてやろうか?
奴らもお前がパイパンオマンコ犬だと分かれば納得するだろうよ」
「そ、それだけはお許しを…うぅ…」
谷本は友美を抱き寄せた。
コートの上から胸やお尻をいやらしい手つきで撫で回す。
「あぁん…」
友美は反射的に谷本の手を振り払おうとした。
「おっ、何だ?この手は…また手錠してもらいてぇのか?」
「あっ…ごめんなさい…」
谷本に睨まれ慌てて手を引っ込める。
「邪魔な手は頭に乗っけておけや…それに辛気臭え顔してねぇで
笑えや、笑え…」
手を頭に乗せたため押さえを失ったコートの前が開いてしまう。
「あぁ…見えちゃう…」
「クク…お前、本当は見られるの好きだろ?
ペットショップでもマンコ晒して喜んでたもんな」
店内の限られた空間で限られた人数に見られるのとは訳が違う。
白昼の路上で不特定多数の通行人がジロジロ見ているのだ。
谷本は開いたコートに手を入れて友美の乳房を揉み始める。
「あぁ…はぁん…」
すっかり敏感になった友美の身体はストレートに反応してしまう。
最悪だった。
衆人環視の中で何をしているか一目瞭然である。
傍目には、両手を頭に乗せ、笑顔を浮かべる友美は進んで谷本の
愛撫を受け入れているように見える。
唇を寄せて来てディープキスまで強要される。
谷本から唇を離すと粘っこい唾液が糸を引く。
「すごっ…縛られてるぜ…それに何かスケベな言葉をいっぱい
書いてるよ…」
「AVの撮影じゃないか?」
「変態の露出狂だ…」
そんな声が聞こえて来る。
友美は不思議な衝動に襲われた。
理性は飛んでしまった。
『パイパンオマンコ犬』『谷本様のマゾ奴隷』『エロマンコ』
『肉便器』…
通行人に読まれている全ての言葉が真実だ。
もう隠さなくていいの?
あぁ…もっと見られたい…大勢の人に馬鹿にされたい…
露出狂なのだと思った。
主婦の立場などこの快感に比べればどうでもいい。
この街に住めなくなる?…いいえ、ずっと住み続ける…
友美はこの街の人達に馬鹿にされながらずっとパイパンオマンコ犬
として暮らして行くのね…
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