「あ、あぁぁ…許して…こんなの…せめて手錠を外して…」
「ククク…コートを脱がせての間違いじゃねぇのか?
これじゃ折角のパイパンオマンコ犬が分からねぇもんな」
友美の家からまだそうは離れていない駅前に向かう路上だった。
まだまだ残暑も厳しい中、友美はコートを着せられ、玉のような
汗を額から滴らせている。
コートの下は家を出る前に谷本にされた破廉恥な身支度のままだった。
身体中に猥褻な落書き、自分で縛った菱縄、股間に埋没するバイブ、
そして、後ろ手に手錠を嵌められている。
とりあえずコートで身体は隠れているが、手錠を掛けられているため
腕を袖に通すことは出来ず、肩に羽織っただけである。
(あぁ…見えちゃう…)
コートは一番上のボタンが留められているので何とかずり落ちずに
済んでいるが、時折ボタンから下の合せ目が開き、チラチラと
コートの中身が覗けてしまう。
手が使えない友美はそれを直すことも出来ないのだ。
すれ違いざまにギョッとした顔で振り返ったりされると友美は
生きた心地がしない。
(うっ…くうぅ…)
友美はもう一つ不安を抱えていた。
オマンコに挿入されたバイブは家を出る時から友美の性感を
刺激している。
コートの裾から延びたリモコンで谷本が操るバイブは着実に
友美を快感へ誘っている。
狂おしいまでの快感に何度も足を止めて快楽の波に抗う。
(うっ…うぅ…こんな道端で逝ってしまったら、本物の犬に…
いえ、犬以下になってしまう…)
そんな気持ちとは逆に、友美が洩らす呻きは悩ましく甘えるような
響きが込められて行く。
「ウヘヘ…今のオバハン、お前の顔をジロジロ見てたぜ、
知り合いじゃねえのか?」
「うぅ…噂になっちゃう…」
近所付き合いは少ない友美だが、名前は知らなくても顔くらいは分かる。
実際、谷本が言った奥さんの顔も見覚えがあった。
夫が仕事に行っている平日の昼下がりに夫以外の男性と連れ立って
歩く友美の姿は噂好きな主婦には絶好の材料だろう。
季節外れのコート姿はもとより、その下に服を着ていないのも、
両手が使えないのにも気付かれたかも知れない。
何より友美と一緒にいるのが、見るからに粗野で下品な五十男なのが
一層好奇心を煽るに違いなかった。
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