「あなた、今日は忙しくてお店に行かなければならないの。
せっかくの土曜日なのにごめんなさい…」
普段は土日は友美も休みだったが、今日は谷本の命令で
早朝から出勤しなければならない。
「ああ、僕のことは気にしなくていいから行っておいで。
友美が行ってあげないと理江さんも困るだろう」
いつだって夫は優しい。
ここのところシャルールの勤めが忙しく定刻に帰れない
日が多かった。
会社帰りの夫に外食ばかりさせて放ったらかしだ。
昨日は珍しく谷本に解放され早く帰宅したので手料理を
作って食べさせたのだが…
「友美は毎日忙しいのに良くやってくれているよ。
昨日も料理をしてくれたじゃないか…茄子のバター炒め、
とても美味しかったよ」
夫の面倒が行き届かない友美の気持ちを察したのか、夫は
明るく友美に話しかける。
でも…でも…その茄子はシャルールのお客にオナニーを
見せるのに使い、ほぼ一日友美のオマンコに挿入されて
いたものだ。
マン汁まみれの茄子を愛しい旦那に食わせてやれと谷本に
命じられ夫に食べさせるしかなかった。
友美に僅かな疑惑も抱いていない優しい夫に淫汁まみれの
料理を食べさせ、そして今、何食わぬ顔で夫以外の男性に
裸身を晒し嬲られに行くための嘘をついている。
(あぁ…あなた…ごめんなさい…)
心の中で詫びながら友美の身体は甘い疼きを覚えてしまう。
「行ってまいります…」
玄関まで見送ってくれた夫のパジャマがずり下がり、
チェックのトランクスがはみ出ている。
欠点など無い夫だがそういったところはズボラなんだから
と悲愴な気持ちの中にも可笑しさが込み上げた。
同時にこの日常の小さな幸せはいつまで続くのだろうと
友美は思った。
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