「・・・では、診察を始めましょうか」
興奮に少し怒気の混ざった、低い声に涼子の肩がビクッと反応する。
見上げた山崎の目は捕食者のようで、涼子に有無を言わせない雰囲気を感じさせた。
席を立ち、カーテンの後ろに消える涼子に山崎が命令する。
「あぁ、そうそう・・・今回からは服を全部脱いで準備してくださいね」
言葉の異常さに思わず振り返る涼子に、山崎は続ける。
「前回のように解しますから・・・今回からは、ちゃんと全身を・・・」
指を受け入れただけで、あれだけ後悔した。
指だけで、あれだけ強大な絶頂を与えられた。
・・・それを全身に?
婦人科の診察とはいえ全裸になるなんて。
しかも医師の言葉は全身への愛撫・・・それはもう医療などと呼べるはずがない。
半月の間に何度も感じた後悔を、『治療』『施術』『診察』とゆう言葉でようやく鎮めてきたのに・・・?
けれど涼子はカーテンの中に足を進めた。
ブラウスのボタンに手をかけ、ブラジャーのホックを外して脱衣籠の中に入れた。
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