2月24日
24回目の受信日の前日。
ほぼ毎週のように、定期的に行われる『診察』
しかし半年以上も催淫剤を投与され続け、山崎の指で開発されつくした体は、たった7日間の空白が待ちきれなくなっていた。
(どうしよう・・・でも、もうこれ以上・・・)
(欲しい・・・こんなのダメ・・・でも・・・)
家という家族の空間、つい1時間前まで旦那と過ごしていたリビング。
なのに子宮は、締め付けられるような感覚で涼子の心を責め続ける。
そしてとうとう、涼子は携帯電話を取り出し、病院の番号を検索した。
「はい、○○総合病院です」
「あ・・・」
「もしもし?」
「あ、あの・・・すいません・・・」
「はい、どうかされましたか?」
「あの・・・山崎先生を・・・あ、私、笹野と言います・・・笹野涼子です・・・」
「はい、少々お待ちくださいね」
心臓が締め付けられるような感覚に襲われながら、電話から流れる保留音を聞く。
たった数分が永遠に感じた。
そして電話口に山崎が出る。
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