1月20日
19回目の診察。
山崎から与えられた絶頂は100回を超え、言葉にこそしないが涼子は受信日を待ち望むようになっていた。
そしてこの頃から、山崎は愛撫の最中にイキ狂って朦朧とした涼子の意識に言葉を植え付けはじめる。
「また、旦那は求めてこなかったんだな?」
「情けない旦那だ・・・そう思うだろ?」
「こんなに苦しいのに助けてくれない・・・そんな旦那は嫌いだ・・・」
その声は、まるで幼い子供に言い聞かせるように静かに続いていく。
怒気はなく、涼子が感じている快楽を邪魔せず・・・けれど心に染み込むほど何度も何度も繰り返されていく。
「努力しているのに・・・苦しんでいるのに・・・旦那は応えない・・・・」
「悪い旦那だ・・・こんなに苦しいのに助けてくれない・・・旦那は嫌いだ・・・」
涼子はその日の12回目の絶頂にむけ快楽が高まっていくのを感じながら、山崎の呪いの言葉を聞き続けていた。
心が最も無防備な瞬間に、最も深い場所に山崎の悪意が染み込み刻まれていく。
山崎が指のピストンを止める。
「情けない旦那だ・・・そうだろ?」
「はい・・・あ・・・はい・・・なさけない・・・情けない旦那です・・・あ・・・」
それが褒美だとでも言うように、山崎が唇でクリトリスを噛む。
「こんなに苦しいのに応えてくれない・・・だから嫌いだろう?」
「あぁ・・・あっ・・・きらい・・・苦しいのに・・・だから旦那は嫌いです・・・あぁっ!」
指がピストンを再開し始める。
まだ緩いスピードで、わざとポイントをずらしているが、涼子の体に快楽が与えられていく。
それは涼子が山崎の質問に従順に答えるほど早く、強く、激しくなっていく。
快楽に蕩けた意識は、まるで自我を失った動物のように、エサの導くままに言葉を繰り返す。
旦那は嫌い
旦那は情けない
旦那はいらない
快楽と同時に与えられた言葉は、快楽の記憶と一緒に心に染み込んだ。
旦那を貶す言葉と快楽が、旦那を否定する言葉と快楽が、旦那を罵る言葉と快楽が、一体となって涼子の心に刻まれていく。
「あぁっ、あっ、あっ、ダメ・・・あ・・・いくっ・・・いきますっ・・・あぁっ・・・」
「ほら言え!・・・言いながらイケ!・・・旦那は情けない、いらないな?」
山崎の指が激しさを増し、涼子の膣内のポイントを掻き毟る。
快楽の波が高まり、12回目の絶頂が近づく。
そしてその瞬間を、涼子は山崎の言葉の通りに、旦那への呪いの言葉を吐きながら迎えた。
「あぁっ!あぁっ!・・・いらない・・・旦那なんて・・・あぁっ!・・・旦那なんて嫌い・・・情けない旦那なんていらない!アァァァッ!」
※元投稿はこちら >>