5.心配なのは浮気
さて、空港で里美を見送った後、帰りの特急電車の中で、段々と不安になってきたのが、彼女の浮気です。
実は、付き合い始めての半年間で、日本から友達と称する彼女と同世代の独身男性が訪ねて来た事が2回ありました。
1回目は、私とディナーデートした後、男性の宿泊するホテルに呼び出されて、深夜に部屋飲み。
2回目は、近郊の観光地に男性と二人で出かけ、一日中リゾートホテルで語らっていたというものです。
彼女の言い分は、何れも友人で、肉体関係は持たなかったので信じて欲しい。というものでしたが、SEXが無かったと素直に信じるのは抵抗があるシチュエーションです。
絶対、ベッドに押し倒されたに違いないと思いつつも、
「友人はただの友人。これからも飲み会とか行きたいし、信用できないなら別かれる!」と、普段では考えられないほど強い自己主張で言われ、
渋々、この件に関しては、今後触れないという約束をしました。
しかし内心は、だったらいっそ、貸出、寝取られプレイにしてしまった方が、余程清々すると思いました。
ここまで考えて、一瞬脳裏を過ったのは、既に誰かのM奴隷として調教済みで、今は放置プレイ中なのではなかろうかという想像でした。
次に心の暗い底に湧いて来たのは、自分は寝取られ属性の方が強いのではないか?という疑念でした。
今回は寝取る側から寝取られる側に廻るのではないかという、漠然とした不安が重い「しこり」として胸の底に残りました。
こんな心理状態でしたので、LINEで、ほぼ一方的に連絡を取りながら、今度は私が帰国するまでのひと月の間を、悶々として過ごしたのでした。
そして、御盆も明けた約束の日。
私は或る決意を胸に日本への帰路につきました。
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