12.そして接待性奴隷としての誓い
翌日、下見を兼ねて近郊の都市へデートに向かいました。
古都でもある目的地は、最近の或るドラマの舞台になったこともあり、観光客でもごった返していましたが、
緑色の小さな電車に揺られH氏の物件に近づくにつれ、清楚な住宅街に景色は変わって行きました。
「海岸に下りてみようか?」
「いいところですね」
「実は子供のころ、両親に連れられて良く来たんだ。」
「早くに亡くされたのでしたね。」
「叔父さんたちに育てられたようなものさ。君の事、気に入ったみたいだ。」
「潮風が気持ちいい。」
遠くに犬を散歩させにきたカップルが見えます。
夏も終わったというのに、ウィンドサーフィンに興じるサーファーもまだ少し沖にいました。
「また、ご両親と同じお仕事に戻るのですね。」
「ああ、家業だからね。」
ふたりのつけた足跡を、打ち寄せた波が消して行きます。
「潮が満ちてきたみたいだ。戻ろう。」
「あの、私に、務まるでしょうか。」
「何が?」
「あなたのお父様にしていたように、お母様の代わりが。」
「母は父のために、体を張ってでも仕事を助けると、よく言っていたっけ。」
「叔父様は、お父様の浮気でお母様は随分と泣かされたと言っていましたけど・・・。」
「母も随分隠れて浮気を・・・いや、違うな、父に頼まれて体を許していたよ。」
「え!あの、それって・・・。」
二人は歩みを止めました。
「父の仕事のために、母が客に体をゆだねた事があったみたいだ。何度も。」
「そんな・・・。」
「この前、師匠と会った後、話しただろ。お客さんとの付き合い、色々あるって。」
「私が・・・あなたのために、ほかの人に抱かれる・・・。」
「そんな事も、商いをしていれば有るってことさ。幻滅したかい?」
夕焼けではない朱が彼女の頬に射し、口元が微妙にゆがむのが判りました。
若き日から散々見てきた、愛する男の前で他の男の抱かれる時の、妖艶な雌の顔です。
「私に出来るかしら。それに、いいの?」言葉の最後はかすれて、よく聞き取れません。
「愛しているから。君がしてくれるなら、嬉しいよ。」
「嫌いにならない?それからも愛してくれますか?」
いつの間にか、足元まで漣が迫っていました。
少し水飛沫を上げながら、彼女を抱きしめました。
「ああ、僕の為に、他の男に抱かれてくれるかい。仕事の為でも。」
抱きしめた彼女の髪が潮風で私の顔に絡みつき、ほんのりと女の甘いにおいがします。
夕焼け空。遠くにカモメが飛び交うのが見えました。
「はい。あなたの為なら。頑張るわ。」
「ありがとう、里美。愛してる。」
深い口づけを交わしながら、この瞬間、彼女が私の三番目の性奴隷になった事を、はっきりと認識しました。
そして、これまでの、そしてこれからの事を、投稿をすることに決めたのです。
問題は、動画をどうやって投稿するかですが、キャプチャー画を張ろうかな?などと考えながら、
いつまでも波打ち際で彼女を抱きしめていました。
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