『人妻奴隷教師裕子7』
俺は、他人のフリをしながら裕子を観察する。店員は、若い男とおばさんのふたりだけ。他の客は、揚げ物を待っている小さな女の子を連れた若い母親と、書籍コーナーでゴルフ雑誌を立ち読みしている若いサラリーマンだけだ。
子連れの母親の脇を通り、魚肉ソーセージを掴んだ裕子。苦悶の表情と不自然に歩幅の狭い足取りが、母親の目を引く。
次はエロ本だ。書籍コーナーにやって来た裕子が、躊躇する仕種を見せたものの、エロ本に手を伸ばす。えっ! ゴルフ雑誌を読んでいたサラリーマンが、キョトンとした表情で裕子を見た。逃げるようにレジに向かう裕子を、サラリーマンは目で追う。明らかに、好奇の視線だ。
おばさんの店員は揚げ物を揚げていて、若い男の店員がレジに立っている。事務的に対応する男の店員だが、裕子は俯いたままだ。
「お……、お手洗い、か……、貸して下さい」
釣銭を受け取った裕子が、小さな声で頼んだ。言葉の閊えが、裕子の恥ずかしさを表している。
「どうぞ」
魚肉ソーセージとエロ本が入ったレジ袋を手に、鞄を胸に抱き、トイレに入った裕子。サラリーマンは、裕子が入ったトイレをじっと見ている。トイレのドアが閉められ、少し待つ。そろそろ……かな?
俺は、リモコンの目盛りを徐々に上げる。ヘヘヘッ。どうなるかな? すぐに……。
「あっ……、ああぁ」
小さいものの、トイレの中から裕子の喘ぎ声が聞こえてきた。目盛りを上げるとともに、裕子の喘ぎ声もハッキリ聞き取れるようになる。サラリーマンは、開いたゴルフ雑誌を持っているが、視線はトイレのドアに釘付けだ。
「ママ。トイレから、何か聞こえるよ」
「見ちゃ駄目!」
トイレを指差して訴えた女の子と、怒るように返して女の子の視線を強引に揚げ物に向けさせた母親。おばさん店員は、明らかにイヤそうな顔をしている。若い男の店員も、トイレの中が気になるようだ。みんなは、裕子がトイレの中でオナニーをしている……と思っているだろう。
目盛りが、あと少しでMAX……というとき。俺の待ち望んでいた言葉が、トイレの中から聞こえてきた。
「ああっ! い……、いくぅ! いっちゃああぁう!」
リモコンのスイッチを切った俺は、缶ビールを二本買ってコンビニをあとにした。
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