「へ~白ゆり剣士って言っても住む家は普通ねぇ~」
「いくら有名になってもプロじゃないからお金にならなかったのね。」
ここは優理子の自宅だった。
彼女に謝罪させ、奴隷になることを誓わせた不良たちはたやすく優理子を
解放せず、自宅まで押しかけたのだ。
この瀟洒な一軒家は優理子と夫・貴之が蓄えを出し合って購入したものである。
耀子の言うとおり、選手時代に美人剣士とマスコミを賑わせた優理子は
スポンサー契約の話も引く手あまただったが、剣の道がお金にまみれるのを
潔く思わなかった。
大学卒業後はテレビ局からのニュースキャスターの誘いもあったが、剣道を
続けられる教職の道を一も二も無く選んだため、優理子はその華やかなキャリア
の割りに慎ましい金銭感覚だったし、それが当り前だと思っていた。
「貯金も大したこと無いわね~これじゃ侘び料にもならないし、これからの
調教代にも足りないわ~」
いつものようにキャビネを漁り夫婦の預金通帳を見つけ出した瑠奈はため息を吐く。
深沢家の財産や独身の奈緒の預金額に慣れ切った彼女には、八木家の財産状態は
いかにも見劣りしたのだ。
「ククク、瑠奈…そんなにがっかりすることは無いぜ。
八木先生にはこの肉体でガッポリ稼いでもらえば良いだけのことじゃねぇか。」
坂本がニヤリと笑った。
瑠奈や耀子の前では優理子が不良少年たちに弄ばれていた。
道場と同じように再び全裸に剥かれている。
暴れられると厄介だからと両手は依然縛られたままだ。
左右の乳房を小峰と中谷がそれぞれ揉み、さらにはお尻や股間まで手を伸ばす。
石田は優理子に頬ずりし、唇の中に舌を差し込み舌を絡めている。
自分より10歳も年下の不良たちに好き放題玩具にされる屈辱はおぞましさしか感じない。
「もうすぐ夫が帰って来るわ…こんなところ夫が見たらあなたたち、ただでは
済まないわよ…
石田君…縄を解きなさい…そしてこの家から出て行って!」
優理子は何とか不良たちを思い止まらせようと試みるが逆効果だった。
「ニヒヒ…先生、旦那は出張中で、しばらく帰って来ないんだよな。
恵理子にそうメールしたの忘れちゃった?
てか、高飛車な命令口調がまだ抜け切れないみたいだな…全然反省してなくね?」
石田が愉快そうに笑う。
「奴隷のくせに嘘つくなんて、厳しいお仕置きが必要なんじゃないかしら。」
耀子が得意のダブルクリップを手の中でカチカチ鳴らしながら残忍な笑みを浮かべた。
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