夜の深淵がまだ明けない時刻。客室の空気は汗と熱気で重く澱んでいた。遥はシーツの上で荒い息を吐いている。正明の放出から時間はそれほど経っていないはずだが、彼はまだ衰える様子を見せない。むしろ、その精力は増しているようだった。
「課長、もう……充分でしょう」
遥がか細く訴える。しかし、その言葉とは裏腹に、彼女の腰は微かに揺れていた。正明はそれを見逃さない。
「嘘つけ。お前、まだ欲しいんだろ」
「違います……私は」
言い訳が終わらないうちに、正明が再び動き始めた。遥の内部で、熱い楔が緩やかに抽送を繰り返す。
「あっ……」
思わず声が漏れる。夫との関係では味わったことのない深い場所を刺激され、遥の理性が徐々に削ぎ落とされていく。
「ほら、自分で動いてみろ」
正明の言葉に、遥は抵抗しようとした。だが、体が言うことを聞かない。腰が勝手に揺れ、深く飲み込もうとしている。
「嫌……なんで、こんな」
恥ずかしさに顔が熱くなる。自分が夫以外の男に抱かれ、しかも自ら快楽を求めている。その現実が背徳感となって心を苛むが、同時に体をさらに熱くさせた。
「ほら見ろ、腰振ってるぞ」
「嫌です……私、こんな女じゃ」
言葉とは裏腹に、遥の腰は正明の動きに合わせて揺れていた。夫では届かない深い場所。見知らぬ敏感なポイント。そのすべてを容赦なく突かれ、彼女は快楽の淵へと引きずり込まれていく。
「鏡見ろ。自分の顔」
正明に腕を引かれ、遥は部屋の壁にある大きな鏡の前に立たされた。壁に両手をつかされ、腰を突き出す姿勢。鏡の中には、見知らぬ女がいた。髪は乱れ、顔は紅潮し、瞳は潤んで快楽に溺れている。
「これ……私?」
信じられない思いで自分の姿を見つめる。正明が背後から覆いかぶさり、再び熱い楔を打ち込んだ。
「ああっ!」
鏡の中の女が仰け反る。自分が犯されている様を客観的に見る羞恥が、新たな快楽を呼び覚ました。
「いい眺めだな。ほら、もっと見ろ」
正明が耳元で囁き、腰を掴んで激しく動く。遥の口から嬌声が溢れる。
「んっ、あっ、そこ……だめ、また」
何度も波が押し寄せる。絶頂のたびに視界が白く染まる。夫への罪悪感は、いつしか快楽の波に攫われて消え去っていた。
「課長、もう……許して」
「まだだ。朝まで付き合ってもらうぞ」
正明の衰えぬスタミナに、遥は絶望と期待が入り混じった息を吐いた。
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