翌朝、目が覚める。窓を開けると、近くの山脈の向こう側から朝日が顔を出している。ベッドを見ると、ローザ姫がスヤスヤと寝息をたてている。その顔は、もはや辱しめを受けた直後の呆けた表情でなく、昔特製の首飾りをくれた時の愛くるしい表情を彷彿とさせるものだった。ライオンは、彼女との行為は決して誤ったものではないと思った。ホイメンの助言通り、彼女の望みをかなえてやることがベストの選択だったのだ。もちろん、彼女が辱しめを受けたことによる精神的なダメージが癒えるには、かなりの時間がかかるだろう。しかし、私が命にかけても彼女を守る。守り抜く!
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