すぅ~っと持ち上がった脚が健の腰に絡みつき、彼の後に控える誰かが恭子の脹脛を両手で抱ええ持つ。
ファスナーの開いたスカートが、切り裂かれたようにウエストまで開く。
原生林ごと大地が裂けたようにピンク色の口の中を見せつけて、恭子は言った。
入れてくれないの………?
言いながらもペニスを掴んだ手首を下向きにされる苦痛に顔をしかめる健が、柔らかいものに触れる感覚を覚えた。
それは唇の粘膜よりも繊細で、何度か腰を前に突き出していると覚えのある温もりの中に包まれてしまった。
温かくてニュルニュルとしながらも纏わりついてくる感触はいつ味わっても堪らなくて、あれほど拒絶感を抱いていたことが嘘のようだ。
恐らく一回り前後は歳上であろうこの女性は、先程の女性とは違って明らかにセックスを楽しんでいた。
余裕があるというのか、健に抱きついて口の中に舌を入れて絡めてくる。
ウニウニと腰を動かす彼女の鼻息が頬に当たり、溜まる唾液を彼女が吸い取る。
まったりと絡みつかれる心地良さに塞がれたままの口で呻き、我慢出来なくてついにピストンを送り込む………。
くっちゃっ…くっちゃっ…くっちゃっ…くっちゃっ
健が休むと恭子が動き、恭子が休めば健が動く。
重なる下半身で陰毛同士が擦れるのが生々しくて、口の中と膣とで犯してくる女の凄さに頭がボ〜っとしてくる。
5つ歳下の妻には決して出来ないセックスに魅了されていく自分が、まるで中高生にでもなったように興奮していく……。
妻という女意外に間近で喘ぐ女の顔を久しぶりに見る興奮は、健の心に痛みを感じさせた。
それでも剥き出しの性器を交わし合う快感は、罪の意識を感じさせても本能が暴走させていく。
ブレーキが壊れたように腰を躍動させ、恭子の首筋に唇を押し付ける。
不意に目を開けた恭子が、言った。
ねぇ、後から奥まで突いて………。
体を反転させた恭子が仲間らしき女2人の背中に身を預け、お尻を突き出してくる。
細いウエストを掴んで、突き入れる………。
奥まで埋まって見えなくなったペニスが子宮口に当たる感触を覚え、狂ったように腰を振る……。
セックスを覚えたての高校生の時のように、突き立てていく……。
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
奥を突かれる快感に顎を上げた恭子の髪の毛が怪しく揺れ動き、引き抜かれたブラウスの下から侵入された手に鷲掴みにされる乳房……。
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
強引にブラジャーをずらして両手で乳房を揉みしだき、発情して目を血走らせた犬のように腰を振る……。
これよ………欲しかったのはこれなのよ……。
男に激しく突かれる興奮、満足感、満たされていく幸福感………。
女に生まれてきたことの幸せが、グッと込み上がってくる……。
2回も射精した健にその時はまだ遠く、その余裕が恭子を次第に追い詰めていく……。
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ…ヌッチャッ
俯いて首を振り、首を捻って抗い、顎を上げて息を止め、また俯いて消え入りそうな喘ぎを吐息に混ぜて震わせる……。
仲間の背中に預けた恭子の手が力を失い、滑り落ちる体を左右の仲間が支え、健のピストンに体を揺らす恭子が激しく頭を振り回す……。
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
オーガズムに達した恭子が絶叫しそうなのを認めた仲間が手で口を塞ぎ、尚も腰を躍動させる健に髪の毛を振り乱す……。
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
ヌッチャッヌッチャッヌッチャッヌッチャッ……
膝が折れて下がる腰を支え、継続されるピストンが恭子に立て続けてオーガズムを送り込む……。
喉を絞って唸り声を発する健が悶絶しながら腰を振り、締め付ける膣の中を突き進む……。
オーガズムの波が引かない恭子が白目を剥いて、開いた口をガクガクさせながら体を揺らす……。
電車の喧騒も耳に入らなくなり、呼吸することも忘れて快感を享受する恭子の気が遠くなる……。
不意に健の動きが止まり、ぶるっ!……ぶるっ!……
っと体を震わせた。
恭子の背中を引き寄せて抱きつき、絞り出すようにして尿道から精液を捻り出す……。
男女2人の荒い呼吸が収まるまで体を重ね、10分近く経って恭子は正気を取り戻した。
薄い精液が伝い落ちるのをウェットテッシュで拭き取り、健のペニスも綺麗に拭き取っていく。
再び口を重ねて別れの挨拶をする恭子は、健の手にショーツを握らせる。
1日履いたショーツにはオリモノの恥ずかしい汚れがベットリと付着して乾き、愛液がその上からコーテングするように重なっていた。
恭子の虜となった健は身なりを整える恭子を見詰め、物欲しそうに乳房に触れる。
仕方ないわね……というように外したブラジャーも健に手渡すと、乳首の目立つ胸をジャケットのボタン閉めて覆い隠す。
また会えますかと言う健に笑みを残して、彼女たちはゾロゾロと電車から降りて行った。
神出鬼没の彼女たちは、メンバーの誰かしらがどこかで毎夜、人知れず活動を続けている。
マーキングされた獲物は記憶され、お気に入りとなった健は公共交通機関を利用する限り、気を抜けなくなったことをまだ知らない。
メンバーの誰かが必ず、目を光らせているのだから………。
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