電車は、アナウンスと共に減速し始めるとチカンは私の体から手を引っ込め、ゆっくりと駅のホームに停車した。無機質だった車内から人々が気が付いたように吐き出されていく。その流れに取り残されないようにホームに降りた。気をとりなおして駅のトイレの個室に駆け込むと、濡れを拭き取り、鏡で姿を整えて駅を後に家路を急ぎました。
途中喉の乾きを覚え暗闇に光る自販機でミネラルウオーターを買おうと思い、お金を投入してボタン押しました。取り出し口に手を伸ばし前屈みになったとき、太腿に視線を感じハッとしました。振り返って見てみると、40歳くらいの男の人体を舐め回すように見ています。
(いやらしい。)急ぎ足でその場を離れました。
ミネラルウオーターに唇を付け、小さく喉を鳴らしながら飲みました。冷たい水が心地よく体に落ちていくよう。幾らか落ち着きを取り戻し、家路を急ぎました。
( 早くシャワー浴びたい。)そう思いながら家路を急いでいると、近くの公園に一台の車が停まってます。別に珍しい事では無く通り過ぎようとした時、何故かその車を見ました。
その車の中では、若いカップルの濃厚なラブシーンが繰り広げられていて。
ネットリとキスしながら男の手は、盛んに女の胸を揉み扱き、若い女は眼を閉じウットリした恍惚の表情を浮かべています。
(うわ、艶めかしい。) そう思うと同時に胸がキュンと疼きました。見て見ぬふりをしようと澄ました顔で通り抜けましたが1、2回チラ見してしまいました。(なんか 今夜、少し変、お酒のせいかな。)
※元投稿はこちら >>