Milf meets Boy
第一話をおばちゃん視点で
時代はまだ昭和。あれは記録的な猛暑の年だった。扇風機は首を振るたびに重苦しい断末魔のような音を立て、湿った熱気をかき混ぜるだけで少しも涼を運んではくれない。
私は、薄暗い四畳半の和室で股を開き、己の肉体が放つ熱に浮かされていた。
布団に横たわる私の裸体は、朝だというのに脂汗が滲み、ベタベタした不快感を纏っている。解き放たれた四十三歳の私の乳房は、重力に従ってだらしなく左右へ流れ、その重みで肌と肌が密着する谷間もじっとりと汗で濡れ、無駄に重い肉の塊は、私が身悶えるたびに、熟れすぎた果実のように鈍い重みを伴って揺れる。
私は精神を病んでいた。まだ若かりし頃の私は悪い男に捕まり、散々弄ばれた挙句に妊娠し、更には流産させられ、捨てられた。
当時はまだ精神疾患を『気狂い』と呼んでいた時代。偏見に曝された私は、社会という歯車から零れ落ち、私の生活は『生活保護』という細い糸で繋がれた。
以来、私の世界はこの密室の中だけに限定されている。外界から訪れる者は役場の生活相談員以外に無く、社会から断絶された私の孤独な感性は、その分、自身の内側へ、そしてだらしなく陰毛が茂った下腹部が齎す快楽へと病的に執着していた。
「あ…っ、ん…気持ち良い…」
開け放した窓から聞こえる蝉の鳴き声が、脳の奥を掻き毟る。
私は、太った太腿を大きく割り、自らの指を湿った洞窟へと沈めていた。ツンとした尿臭が立ち込め、溢れ出した愛液でどろどろに溶けて、指が粘膜を擦るたびに、ぬちゃぬちゃという淫らな水音が静かな部屋に響く。
独り身の虚しさを埋めるための自慰は、もはや日常的な儀式だった。けれど、この日の疼きはいつもより執拗だった。
「ああん…足りない…もっと欲しい…」
私は、自らの『空白』を埋める為の『棒』を探す為、冷蔵庫の野菜室を物色する。
その時、ふと窓の向こうに人の気配を感じた。今日は生活相談員が来る日ではない。私は寝室に戻ると、丸めて放っていた、汗ばんだ素肌に着古しのシミーズを纏い、改めて窓の外を確認した。
僅かな日陰に力なく座り込んでいたのは、可愛らしい顔をした丸刈りの少年だった。
「……あら」
小柄な体格と、汚れきった白いランニングシャツ、そして膝小僧を丸出しにした紺色の半ズボン姿は、まるで昭和の路地裏に取り残された浮浪児のようだ。
「……君、大丈夫?」
私が声を掛けると、彼はゆっくりと顔を上げた。頬は日焼けで赤く火照り、潤んだ瞳は焦点が定まっていない。激しい呼吸のたびに、細い鎖骨が浮き沈みしている。その無垢で、それでいてどこか雌を誘うような湿り気を帯びた瞳に、私の下腹部が、先ほどよりも強く、ドクンと脈打った。
「何してるの? 一人で遊んでいるの? …暑いでしょう。おばちゃんちに来る?」
私は、彼を獲物として見定めた肉食獣のような欲望を、精一杯の「親切な大人」という仮面で覆い隠し、手招きをする。
彼は、朝生と名乗った。部屋に招き入れると、彼からは強烈な夏の匂いがした。何日も着古したであろう服から漂う、酸っぱい汗の匂いと、埃の匂い。そして荒々しい男の匂いが、四畳半の、色褪せた畳と古びた箪笥が並ぶ私の部屋に入り込む。
私は、冷蔵庫からキンキンに冷えた麦茶を出し、あり合わせの甘い菓子を並べた。
「食べなさい。お腹、空いているんでしょ?」
余程空腹だったのだろう。朝生は、私の差し出した菓子を、恥ずかしそうに、けれど夢中で口に運んだ。彼が咀嚼するたびに、その表情に精気が戻っていく。その様は動物の餌付けさながらに、私に母性を思い出させ、私の胸に甘やかな気持ちが蘇る。
同時に私の視線は、彼の股間へと吸い寄せられていた。古びた半ズボンの裾からは、日に焼けた細い脚が伸びている。この弱々しい付け根には、一体、どのような物が生えているのだろう。
私の心の中で、彼への憐憫と狂おしいほどの情欲を感じていた。
「朝生君、泥だらけじゃない。お風呂、入っていきなさい。おばちゃんが、服も洗濯してあげるから」
まだ家風呂が珍しかったこの時代、私の提案に朝生は嬉しそうに微笑んだ。
湿ったタイル張りの、狭い浴室。
朝生は、言われるがままに汚れた服を脱ぎ捨て、全裸になった。その身体は驚くほど白く、そして細かった。肋骨が薄く浮き出た胸板。そこには、大人の男としての厚みはまだなく、少年の儚さが同居している。
そして股の付け根には、陰毛も生え揃わない、厚い皮を纏った『それ』が、可愛らしくぶら下がっていた。『それ』は彼の動きに合わせてプルプルと瑞々しくと揺れる
『ああん…可愛い…』
触れたら一体どんな感触なのだろう?
口に入れたらどんな味が広がるのだろう?
私の脳裏に良くない妄想が巡る。だが私はあくまでも『親切な大人』を演じて、脱ぎ捨てた彼の服を受け取る。
「温くしてあるからさっぱりしてらっしゃい」
彼は嬉々として浴室へと消え、私は水を張った洗濯機へ、自分の洗濯物と一緒に彼の衣服を放り込み、ぐるぐると回る洗剤の泡を見詰めていた。
だが、私の目から彼のおちんちんが離れる事はなく、遂に自分の情欲に打ち克てなかった私は浴室の前へと戻り、自分のシミーズを肩から脱ぎ捨て、浴室のドアを開けた。
「……っ」
私の裸を見て、朝生君が息を呑むのが分かった。
彼は私の乳房を、そして密林のような陰毛の奥にある、蜜で濡れ光った私の粘膜を目で追っている。
直後、彼の股間にぶら下がっていたおちんちんが柔らかさを失い、厚い皮の下で隆起して頭を持ち上げる。
「おばちゃんが洗ってあげる」
私は気付かない振りをしながら石鹸を泡立て、その泡とともに、わざとらしく彼の身体を愛撫し始めた。
細い肩から、柔らかな背中。そして、彼の股間へと手を伸ばす。
皮を被ったまま、けれども皮の下のそれは硬く、太く滾っている。包茎ゆえの、丸みを帯びた先端。私は、泡のついた手で、その柔らかな皮をゆっくりと剥き上げていった。
「剥いて洗わないと病気になっちゃうよ」
剥き出しになった亀頭は、濃紅色をしており、独特の生臭い尿の匂いと、溜まった垢の匂いが石鹸の匂いと混ざり、狭い浴室に立ち込める。
彼のおちんちんは、私の指が這う度に、更に硬く怒張する。
「あっ…ああ…」
朝生は目を閉じ、その小さな口からは掠れた声が漏れた。
私はもう限界だった。私は手桶の湯で泡を流すと、彼の膝元に膝をつき、その膨らみを直接口に含んだ。
「ちょっとだけ味見させて?んん……じゅる、れろ……」
「おばちゃん…そこ、だめだよ……っ。汚いよ!」
朝生は、制止するものの私を押し退ける事はせじ、寧ろ懇願しているように思えた。私は、彼の細い腰をしっかりと掴み、口腔の熱を彼に伝えていく。亀頭の溝に舌を這わせ、垢を絡め取る。
ぷりぷりした弾力と、塩気を孕んだ不潔な味が、私の芯を熱して溶かしていく。
「ああ…美味しい…朝生君のおちんちん、とっても、いい匂いがする」
嘘ではなかった。彼の身体から発せられるすべての臭気が、今の私には最高級の香水よりも甘美に感じられた。私の舌先が、尿道口から溢れ出した先走りの汁を舐めとるたび、彼の幼い筈のおちんちんは脈打ち、さらに硬度を増していった。
「あ、ああぁっ!おしっこがでちゃう!」
彼の悲鳴のような叫びとほぼ同時に、彼のおちんちんは私の口腔で爆ぜて、ドクドクと若く熱い精液が私の口内へと噴射する。
青臭い、けれど命そのものの味が広がる。私はそれを、一滴も残さぬように喉を鳴らして飲み込んだ。
どんな自慰行為よりも甘美な充足感が私の背筋を奔る。
「ごくり…。ふふ、ごちそうさま。気持ち良かったの?もっとする?」
朝生は顔を紅潮させ、俯いたまま黙って頷く。
私は立ち上がると朝生の手を引き、浴室から布団へと彼を導いた。
湿った畳の上に敷かれた、薄い布団。
私は仰向けになった朝生君の上に、重厚な肉体を被せた。私の垂れた乳房が、彼の胸に押し潰され、平たく広がる。
「朝生君…。今度はおばちゃんの中に頂戴?」
彼のまだ硬さを保っているペニスを、自分のどろどろに濡れた秘部の入り口へと導く。そして腰を沈めると、つぷりと微かな抵抗の後に、彼の亀頭が私のまんこに侵入し、膣襞を内側から撫でた。
「んん……っ!」
挿入の瞬間、私は天を仰いだ。何年ぶりだろうか。熱を持った生の男性が、私の中を埋め尽くす。
朝生のペニスは、私の肥沃な肉の層に飲み込まれ、窒息しそうなほどに締め付けられていた。私の膣壁は、狂ったように収縮を繰り返し、彼の未熟な肉を貪り食う。私は叫ぶように声をあげてその感触を味わった。
「あ、ああ、おばちゃん…。また、おしっこが出そう…」
「いいのよ…。中で全部出して…」
私は、狂ったように腰を振り続けた。私のFカップの乳房が、彼の顔を覆い隠し、窒息させるように揺れる。彼はその先端に佇む黒く肥大した乳首を強く噛んだ。痛みが膣を収縮させ、快楽の奔流は更に激しさを増す。
ぐちゅり、ぬちっ、ぐちゅり。
体液が混ざり合う、不潔で、そしてこの上なく耽美な音が、真昼の沈黙を引き裂く。
「ああ、あぁぁぁっ!」
彼は涙を流しながら、二度目の、そして最初よりも遥かに濃密な精液が、私の膣の最奥、子宮口を直接叩いた。
「んんぅぅっっ!!」
私は、彼の若さを吸い尽くすように、膣を強く引き絞った。精液の熱が、私の内側へと広がり、精神の病みすらも一時的に溶かしていく。私は、彼の細い身体を、まるで自分の子供を抱くように、あるいは愛欲の対象を縛り付けるように、強く、強く抱きしめた。
「朝生君…。まだ、硬いよ?もっとする?」
「…うん」
日が沈むまで繋がったまま交わり、朝生の精が尽きて何も出なくなった後も、私たちは汗にまみれて喘ぎ続けた。
扇風機は相変わらず不快な音を立てていたが、もう気にならなかった。この密室の中、滴る汗と、混ざり合う液体の匂い。それだけが、私たちの世界のすべてだった。
外では、狂ったような蝉の声が、どこまでも高く、どこまでも残酷に響き渡っていた。十数年に及ぶ私たちの関係は、まだ始まったばかりだった。
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