208号室は和室だった。
高級旅館のような設えで、上がりの三畳を通り十畳の居間があり、その奥に十畳の閨があった。
閨の床の間には香が焚かれて麝香の香りが漂っている。
閨の照明は枕元と部屋の下の方に電気行燈が一つづつ置かれているほかは無い。
閨には既に床が用意されている。
床のそばに蓋をされた長押が置かれていた。
寝巻でも入っているのかと気になり開けてみて驚いた。
長押の中には麻縄、九尾の鞭、グロテスクに太いバイブ、電マ、蝋燭とライター、そしてアナルスティックとローション、イチジク浣腸までが整然と並べられていた。
トントン、ドアをノックする控えめな音が響いた。
私は慌てて長押に蓋をして閨の襖を閉め、玄関のドアを開けた。
「お待たせいたしました」
先程のスーツのままのコンシェルジュが立っていた。
招き入れると「失礼いたします」と言って、脱いだ靴を端に寄せて揃え静かに入ってきた。
上がりの三畳の襖を閉めると正座して両手を揃えてつき、額が畳につくほど深くお辞儀をする。
「坂下千鶴と申します。よろしくお願いいたします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします」
「お茶、淹れますね」にっこりと微笑んで部屋に備え付けのセットからお茶を淹れてくれる。
旅館のような大きな座卓の私の前に、流麗な挙措でお茶を出してくれた。
私は座椅子の分厚い座布団にあぐらをかいているが、千鶴さんは少し下手に正座して手を膝に揃えて置いている。
「坂下さんもどうぞ、座布団を使ってお茶を飲んでください」
「ありがとございます、でも私はこの方が落ち着きます。それから、お嫌でなければ千鶴と呼び捨てになさってください」
「呼び捨てはですか?」
「はい、お客様はなんとお呼びすればいいでしょうか」
「え、呼び方ですか」
初潮クラブの中では客は名前を名乗らないルールになっている。
仮名でも言えばいいかと迷っていると「あの、もしお許しいただければ旦那様とお呼びしてもよろしいですか」
「旦那様ってなんだか古風ですね。イヤではありませんが」
「ありがとうございます、旦那様」
「千鶴、それではこちらに来なさい」
千鶴は私の隣に来て正座した。
「千鶴、今日はもう仕事は終わったのか」
「はい、明日のこの時間まではフリーですので、旦那様のご自由になさってください」
夜の8時すぎだった。
「食事は?」
「済ませてまいりました。旦那様は?」
「うん、私ももう済ませた」
「ではお風呂の支度をいたしますね」
「うん、ありがとう」
千鶴は浴室に行くとタオルや足マットなどの用意を整えてくれた。
風呂はかけ流しの温泉が付いている。
「ご用意ができましたので、どうぞ」
風呂場に行くと千鶴は私の前に跪いてズボンのベルトを外し、脱がせてくれる。
シャツのボタンも一つづつ外して脱がせてくれた。
再び跪くと、片膝を立てて「私の腿にお足を乗せてください」と言うと私の片足を自分の腿に乗せて靴下を脱がせてくれる。
見るつもりではなかったが、下を見ると立てた膝の付け根にパンストに包まれた白いパンティが少し見えていた。
片方ずつ靴下を脱がせると千鶴は私のパンツに手をかけて「旦那様、失礼いたします」と言って下ろした。
少し勃起しかけたものが出たが、千鶴はそれを気に留める風でもなく足からパンツを抜き取ると丁寧に畳んで籠に入れた。
「お背中を流しますので、私もご一緒いたします」
「千鶴、脱ぐところを見ていてもいいか」
「はい、それではそちらにお掛けになって」
籐の肘掛け椅子に私は座って美しいコンシェルジュの脱衣を見ることにした。
ジャケットを脱いでハンガーにかけ、私の方を向いてスカートの後ろのホックを外しファスナーを下げた。
それからタイトスカートをゆっくりと下ろして足から抜き取り、畳んで籠に入れた。
ベージュのパンストに白いパンティを穿いている。
白いブラウスを脱ぎ、同じく白のキャミソールを脱ぐとパンティと揃いのブラジャーだった。
パンストをゆっくり脱いで籠に入れた。
「千鶴、後ろを向きなさい」
「かしこまりました」
パンティはティーバックだった。
「少し恥ずかしいです、スカートに響かないようにティーバックにしています」
見事に盛り上がった美しいヒップだった。
「こちらを向いて全部脱ぎなさい」
「はい、かしこまりました」
ブラのホックを外して肩紐を抜き、手で胸を押さえるようにしながらブラを外して籠に入れた。
「手をどけて」
「はい、、」
大きくはないが形の良い乳がわずかに垂れる感じで実っていた。
乳首は若干大きめで勃起していた。
千鶴のパンティの前ははっきりと盛り上がり、丘が高く膨らんでいることを表していた。
千鶴はパンティに手をかけてゆっくりと下ろした。
パンティを籠に入れ、こちらを向いて手を後ろに回して俯いた。
「うん、きれいだ」
「恥ずかしいです」
陰毛は細い直毛がふっくらと盛り上がる白い丘にわずかに生えていた。
身体全体、細いのに丸く柔らかい線で女らしい。
「後ろを」
「はい」
後ろを向くと尻がぷるんと揺れた。
申し分なく柔らかいことがそれだけでわかる。
「じゃあ、入ろうか」
「はい」
風呂は檜風呂でかけ流しになっており、中は湯気が充満していた。
私は木の風呂椅子に腰かけた。
通常の風呂椅子より少し高い。
千鶴は私の前に跪くと片膝を立てて、手桶で丁寧に私の胸から肩に湯を流した。
「千鶴、私は湯を使うけれど、千鶴の身体は洗ったり湯をかけたりしないようにしてくれるか」
「え?」
「お前は洗わないまま愉しみたい」
「わたくし、今日お手洗いも使っていますし、汗にもなっていますから、それは、、、」
「その汚れたままのお前を愉しみたい」
「、、、かしこまりました、旦那様」
いつの間にか私は千鶴をお前と呼んでいた。
千鶴に丁寧に身体を洗われた後、私は檜風呂に浸かり、千鶴は裸のまま片膝をついて風呂桶の前に控えていた。
「旦那様、先日の莉奈はいかがでしたか」
「すごく良かったよ。きれいな子だね。多分初めて気を遣ったようだったよ」
「そうですか、お楽しみいただけて良かったです。実は莉奈は私の娘なんです」
「エッ」思わず絶句した。
「ここでは、時々あることなんです」
「どういう・・?」
「私がコンシェルジュとして勤め始めて一年ほどで、ここでお客様によって妊娠いたいました」
「・・・・」
「ここでは、コンシェルジュもナースもそれから少女たちも日常的にお客様に妊娠させられます。国の方針でそうして妊娠した女性は手厚く保護されて、出産します」
「ですから旦那様もこちらにご滞在の間に何人か妊娠させるかもしれませんが、それはお客様には何の責任も無いことですので、気になさらないでください」
「莉奈もそのことを理解していますし、ここで女になりたいと言ったのは莉奈なんです。あの娘、お客様に歓ばれる身体をしています。たくさんの少女を見ていますからわかるんです」
「妊娠したナースやコンシェルジュや女の子達はどこで出産するの?生活は大丈夫なの?」
「出産も親子の生活も完全に国に保証されていますから大丈夫です」
「初潮クラブは国の極秘の少子化対策のひとつですから」
「あの、旦那様、長押の中の物、きっとご覧になられて驚かれたと思います」
「あ、あれ、うん」
「どうぞ私でしたら構いませんので、お好きなだけお道具をお使いください」
「え、でも」
「構いませんと申しましたが、わたくし、本当はMなんです」
「いつか莉奈と一緒に責めを受けるのが夢なんです。明日の夜まで、お好きなだけ私をお嬲りください」
「お客様はそうした抱き方を好まれる方なんじゃないかなと思って、ご用意いたしました。もっと残酷なお道具もありますので、ご希望の物があれば教えてください
私は完全に勃起していた。
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