ひなとの距離が一気に縮まった。でもひなはまだ小学生。会いたい=好きとは同じではない。
小学生の好きは、アイドルが好きとか学校の先生が好きとか……。単純に憧れが多い。
本当の恋愛なんか小学生が知るはずもない。
まして抱かれたいという考え自体、頭の中にはまったくないだろう。
さて……これからが正念場。俺の事を好きで好きで仕方がないぐらいに気持ちを持っていかなくてはいけない。
その為には、ひなを特別扱いしながも他の参加者の子供達とも仲良くする。ひなぐらいの小学生の心を揺さぶるには嫉妬が一番早い。
嫉妬させる事によってひなは自分の気持ちに気付くだろう。
好きで好きでたまらなくなっていく。僕の気持ちを自分に向かせるには……どうすればいいか。少しずつヒントを与え……無知で真っ白な頭に性の知識を植え込んでいく。僕が喜ぶ事=セックスであるとわからせる必要がある。
一番の問題は、母親とひなをどのように離すかだ。
これは館長に期待するしかないかな。館長が母親を物にすれば…………夜はひな一人になる。
今の段階は、ひなとの距離をもっと縮める事。
僕と一緒にいると楽しいんだと実感させる事。
焦ってはいけない………少しでも疑いを持たれると離れていってしまう。そうなると母親を狙っている館長にも怒られるからな~。
ひなと遺跡発掘しながら、
「おっ!土器の破片が出てきた!ひなちゃんすごいね。これ大昔の物なんだよ。知ってる?」
ひなは僕を見て笑いながら、
「ひな知ってるもん。大昔って弥生時代のでしょ?お兄さん、ひなの事ばかにしてる?」
おっ…無邪気に笑うひなの表情可愛い。
「ごめんごめん……ひなちゃん知らないって思ってた。五年生はもう習ってるんだ。勉強得意なんだね。それより無邪気に笑うひなちゃんの顔とっても可愛い。目を見てお話する事も出来てるし…。」
ひなは顔を赤らめながら頬っぺたを膨らませ、
「もう……お兄さん話反らした!」
そんなたわいのない会話で盛り上がる2人。
ひながちゃんと目を見て話をする……これは成長だ。
ひなの小さな唇が気になってしょうがない。
小さな口……小さな舌。口いっぱいにしたい。汚したい。
まだ誰にも触れられていないTシャツの胸の2つの膨らみ。口に含んだらどんな反応してくれるか。
デニムのハーフパンツからすらっと伸びたしなやかな太もも。ううっ…触れたい。想像が膨らんでくる。
いけない………いけない。我慢、我慢。
遺跡発掘のイベントが終了時間を迎え、
「私、こんなに笑ったの久しぶり。お兄さんと話してると時間忘れちゃう」
僕は、軍手を外しひなの頬をツンツンし、
「笑うことっていいよね。ひなちゃんの笑顔、僕を幸せな気持ちにさせてくれる。」
「もう……お兄さんうそばっかり!でも……嬉しい」
嬉しい…ひなの正直な気持ちだろう。わざとらしい言い方でも誉められると人は嫌な気持ちにはならない。
「ひなちゃん…僕の笑顔はどう?」
「………………」
無言のひな。でも小さな声で……「素敵」と聞こえたような。もう一度聞き直してみる。
「……いわない!」
大笑いする2人。いい感じで距離が縮まった。
後片付けをしながら遺跡発掘場所を後にし、自然の家に戻っていった。もちろん手を繋いで。
「ところでひなちゃん……明日温泉入る?混浴だけど」
ひなは僕が見上げ、
「うん…水着持ってきたよ。」
僕は残念そうに、
「ええっ!水着着て入るの?」
ひなは呆れた顔で、
「もうバカッ!お兄さんのエッチ。混浴だし水着着るの当たり前でしょ?お兄さんも水着着るでしょ?やっぱりお兄さんロリコンなんだ。」
僕は笑いながら、
「冗談だよ。しょうがない、ひなの水着姿で我慢するか。」
「もうお兄さん仕方がないな~。水着で我慢しなさい」
頬っぺたを膨らませるひな。でもまんざら嫌そうでもないようだ。少しずつ意識させていかないと。
自然の家に着き少し休憩を挟み、親子ミニゲームを楽しんだ。その後夕食のバイキング。
親達の飲酒は許され、ひなの母親は館長と並んでお酒を飲みながら食べていた。もちろん館長の飲酒はその場ではだめです。僕はひなの横で会話を楽しみながら。
館長、頼むよ。失敗しないでくれ。
と心の中で祈っていた。
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