やがて会話が途切れ沈黙した。その沈黙を破ったのは沙羅だった。「隆一さん…そっち行ってもいいですか?」と言った。俺は覚悟を決め「いいよ…おいで…」と言った。沙羅はモゾモゾと動いて俺の隣りに入ってきた。俺は腕枕をしてやった。5月の終わりだったが少し肌寒かった。沙羅はくっつくと「温かい…」と言った。俺は沙羅の方を向きそっと抱きしめた。沙羅は「あっ…」と言ったが抵抗しなかった。いつも使っているリンスの香りが違って感じた。暗がりだが沙羅と目が合った。僅かに差し込む街灯の光で、沙羅の目がキラキラと光っていて綺麗だった。俺は吸い込まれる様に沙羅の唇を奪った。沙羅は「んっ」と小さな声をあげた。唇を離すと沙羅ははにかんだ。またキスをして今度は舌を入れると、沙羅は受け入れ舌を絡ませてきた。唇を離し俺は「ゴメン…我慢してたけど…もう無理だわ…いいか?」と言うと沙羅は「…はい」と小さな声で言った。俺が力強く抱きしめると、沙羅も俺の背中に腕を廻し抱きしめた。
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