俺達は幸せの絶頂だった。その幸せは突然終わった。それは莉子パパの長期の海外転勤だった。珍しく莉子パパに呑みに誘われ行った時に告げられた。「単身赴任はどうなんですか?」と言ったが「千佳と莉子と離れて暮らすのは辛い…」と言った。この夫婦のラブラブ感を見れば無理だなと思った。…やはり莉子は泣いて俺の部屋に来て、書斎に使っている部屋に立てこもった。両親が説得しても莉子は出て来なかった。両親に席を外してもらい俺が説得をした。莉子は俺だけと分かるとドアを開けた。莉子は泣き過ぎて目を腫らしていた。「莉子…目が腫れてる」「顔見ないで…」と言った。「敦さんと離れたくない」と決まり文句を言った。「2年ちょっと我慢しよ?」「2年ちょっと?」「うん…それだけ我慢出来れば莉子は大学生になるだろ?」「うん」「そしたら日本に戻って来ればいいじゃん…俺も我慢するから…な?」「でも…」「俺は我慢出来るよ?それに2年後…大人になった莉子を見てみたいな…」「私自信ない…」「莉子なら出来るよ…大丈夫留学だと思えば…帰国子女なんて格好よくね?」「何それ」と言った。
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