翌朝。
明け方に少しうとうとしたが、すぐに目覚ましに起こされた。
ベッドの上で起き上がり、しばらくぼーっと考えた。
『夕べのことは…夢じゃないみたいだな…』
ぺニスの先端は、激しく射精した余韻が残っていたし、ベッドの脇のゴミ箱にはまゆが使ったティッシュが捨ててあった。
『夕べ僕は、まゆに好きだと言った。そしたらまゆは、触らせてくれた…これは、僕の求愛を受け入れてくれた槌ということなのだろうか?』
『まゆは、どんな顔をするだろう?いつもと違って、はにかんでニコッとしたりするかもしれない』
ところが、僕がキッチンに出て朝食の支度をしていると、まゆが部屋から出てきて、うつむいたまま
「おはよう」
とだけ言って、黙って皿を並べ始めた。槌
いつもと変わらない無愛想さ。
これには、僕もなんと言っていいか分からず、いつも以上に黙り込んで、ふたりとも黙々と食べた。
食事が終わるとまゆは、一度部屋に戻ってランドセルを取ってくると、玄関に向かった。
僕も見送りに、そのあとを着いていった。これもいつも通り。
ただ、靴脱ぎを前に、まゆが一瞬足を止めた。
何かを待っているようにも思えた。
僕は堪らなくなり、ランドセルごと、後ろからまゆを抱きしめてしまった。
するとまゆは、くるりと僕の方に向きをかえ、目をつむり、顎を上げて
『ちゅーして!』
のポーズを取った。
最初は軽く触れる感じ。
その後は夢中で貪るように、唇を重ねた。
まゆも、僕の背中に手を回して抱き返してくれた。
その勢いで、更に首筋へ。
膝を着き、耳の下から鎖骨へ、唇を這わせると
「ん…槌あっ…槌だめ…槌痕がついちゃう…」
「あ、ごめん…」
僕はようやく唇を離した。
「帰ってきてから…槌ね?」
「わかった!早く帰ってくるよ!」
「ん…」
まゆはうつ向いたまま背を向け、玄関を出て行った。
夕方。
僕は5時ピッタリに会社を出て、飛ぶような足取りで家に向かった。
玄関に入り
「ただいま!」
と言うと、まゆの部屋の方から
「お帰り~」
の声。だが、待っていても出迎えには来ない。
少しがっかりしながら、まゆの部屋へ行ってみると……
まゆが、机に向かって勉強をしていた。
「あ、宿題?」
「ん…槌算数。結構むずい…」
「そうか…」
考えてみれば、まゆは小学生だ。家に帰れば宿題をやらなければならない。当たり前だ。
保護者としてそれを邪魔するなんて、もっての他だ。
僕は自分に言い聞かせるようにそう考えたが、それでもそのまま自分の部屋に行く気にはなれず、スーツの上着を脱いで、まゆのベッドに座った。
別に彼女にプレッシャーを掛ける意図はなかったのだが、ごく無意識に膝頭に肘を突き、胸の前で手を組んで、目をつむって額を当てて…
それは、『激しく落ち込む人』のようなポーズになっていたのだろう。
しばらくするとまゆが、背を向けたまま
「あのぉ 気になって集中できないんですけど」
と言った。
「あ、ごめん!そうだよね。部屋に戻ってるね。」
僕が立ち上がろうとすると、まゆが
「もう!」
と言って立ち上がり、ベッドに仰向けに横たわった。
「後で宿題手伝ってもらうからね。」
「あ、ああ!もちろん!」
「……夕べよく眠れなかったから超眠い… だから、じっとしてていい?」
それを大人は『マグロ』というのだが、もちろんまゆはそんな言葉は知らない。
「……ってことは、まゆちゃんの身体、僕の好きにしていいってこと?」
「ゆうさんエロすぎ! あんまりハズいのはやめて。」
「わ、わかった!」
男にとって、昨夜のように、好きな女の子が眠っている間に部屋に来て、手扱きやフェラをしてくれる、というのは至福のシチュエーションだろう。
だが一方で、服を着たまま横たわる少女を、愛撫しながら一枚一枚脱がしてゆく、というのも勝るとも劣らない。
僕は急に、ドキドキしてきた。
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