さやたんとエッチなことをすれば、僕だって興奮するし、その事を思い出して、後で一人でするオナニーは、すごく気持ちがいい。
でも僕はこの時まで、さやたんに気持ちよくしてもらうということについては、あまり考えて来なかった。
さやたんに気持ちよくなってもらい、二人の距離がどんどん縮まって行く、その事自体が大きな喜びだった。本当に。
けど、この時初めてさやたんに握ってもらって、僕の中で何かが変わった。それで、セックスに対して少しだけ積極的になったかも知れない。
そしてクンニ。
どうすれば、少しでも痛みを少なくして、この初体験を迎えさせられるか。僕には、なるべく丁寧に、時間をかけて愛撫して、さやたんのアソコを柔らかくほぐす事しか思い付かなかった。
急がずに、ゆっくりと、一つ一つのパーツの形を確かめるように嘗めた。いつもみたいにクリを荒々しく責め立てたりせず、淡々と。
それでもさやたんは、まもなく登り詰め、イキそうになった。すると僕は、クンニをやめ、首筋や胸を嘗めながら、さやたんが鎮まるのを待つ。
鎮まって来たらまた、クンニに戻って… これを繰り返した。
『もういいんじゃないか?いや、まだ痛いかも。もっとほぐした方が…でも、いつまでも焦らしてたら、さやたんも辛いかも…』
僕がためらっていると、さやたんが
「ミー、もう大丈夫みたい。きて。」
と言ってくれた。
脚を大きく開いてもらい、その間に自分の腰を入れた。
開脚してもまだ、ピッタリ閉じたままの一本筋の、一番下に、先端を当ててみた。
さやたんは怖さを紛らわせるためか、そこを見ずに、頭を枕に着けたまま、横を向いていた。
閉じた筋の上からは、膣口がどこにあるか見えなかったが、僕はもう何度もこの筋を舌先で広げ、中の襞と、その下端付近にある丸い輪っかを嘗めているので、見当がついた。
本の少し、押し込むと、亀頭が白い外側の襞の中に埋まり、同時にさやたんが
「くっ…」という声を漏らし、たちまち表情が苦痛で歪んだ。
「さやたん、大丈夫?」
「……だいじょ…ぶ。つづけて…」
「うん。」
さやたんは息をするのもしんどそうだった。
もう少し押し込んでみる。
亀頭全体が、輪っかを通過したとたん、さやたんは大きくのけ反り、ぎゅっとシーツを掴んだ。
「さやたん、もうやめよう。僕、こんなの、とても…」
「ダメ!やめちゃダメ!今日さやかは絶対、ミーのものになるんだから!やめないで…」
僕と彼女との関係で、僕のものになる、というのは違和感があったが、さやたんの悲しい程強い決意が伝わってきて、胸が熱くなった。
「一気に…奥まで入れちゃって。その方が楽みたい。」
「うん…やってみるね。」
その時僕の先端は、とても狭い所に差し掛かっていて、普通に1度押したくらいでは先に進めそうになかった。
『こんなに早くこうなるんだったら、指を入れさせてもらって置けば良かったな…』
指入れは、前から試してみたいと思っていたが、さやたんが痛がるんじゃないかと思って言い出せずにいたのだった。
けど僕には、女の子の膣が、この先どのくらいの角度で子宮まで繋がっているのか、実感としては分からなかった。
仕方なく頭の中でイメージする。
『このまままっすぐ奥へ… いや、もう少し上かな…ちがう。それじゃ、お臍に向かっちゃう。もう少し下へ。仰角5度くらいで… いち、にの、さん!』
「くうっ!…」
さやたんは上半身を起こし、僕にしがみついて来た。
かなり痛かったみたい。けど、幸いこの一撃で、僕のぺニスは一番奥まで到達した。
「…入った?」
「うん。」
僕はさやたんを抱き返したまま、答えた。
「やっ…た!これで私は…」
そこまで言って、涙が込み上げて来たのか、さやたんは僕の肩に顔を押し付けて、しゃくりあげ出した。
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