仕事帰りに事務所へ寄った。「女は〇〇市の〇〇ってとこに住んでる…」「〇〇市…隣り町か…ありがとう」と言って料金に色を付けて払った。俺はこの事を愛には教えなかった。…季節はあっという間に過ぎて夏になった。いつもの様に仕事を終えて家に帰ると愛が言った。「晃一さん…何か最近誰かに見られてる様な気がして…」「気のせいじゃないのか?」「最初はそう思ったんだけど…何か買い物帰りとか着けられてるみたい…」「そうか…それは気持ち悪いな…」と言って次の休日に防犯グッズを買いに出掛けた。センサーライトと防犯カメラ(ダミー)防犯ベルをホームセンターで、大小の木刀を剣道の専門店で購入した。家に帰ってすぐにセンサーとカメラを設置した。防犯ベルは愛のバッグに着けさせた。…その日の夕方愛を買い物に行かせた。俺は少し離れて着いて行き愛を見守った。愛が買い物を済ませ歩いて家に帰って行くと、1人の男が着いて行った。暫くして愛が立ち止まるとその男も電柱の影に隠れた。俺はその男だと確信した。
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