それでも愛は垢擦りを取り俺の背中を洗った。「あの…前…」「前は自分で洗うよ」と断った。愛は俺が洗い終わるのを待っていたので「風邪ひくから入ってな」と言うと愛はお湯に浸かった。洗い終わり「交代っ」と言うと湯船から出て今度は俺がお湯に浸かった。体を洗い終わり湯船に入ってきた。俺は「ちょっとそのまま」と愛を静止させ体を見た。少し恥ずかしそうにしたが隠さなかった。愛の体には前日に見た背中と同様にアザや火傷の跡がいくつかあった。しかも全部服で隠れる場所だった。俺はいたたまれない気持ちになった。俺は立ち上がり愛を抱きしめ「辛かっただろう…もう安心していいからな…俺が守ってやるから…」と言うと愛は声を上げ泣いた。…布団を敷き愛が新しい布団に寝る。「電気消すぞ」と言って消す。夜中にまた愛がうなされて、俺が優しく抱きしめると落ち着いてまた眠る。それが暫くの間続いた。…愛を拾ってから一週間が過ぎた。起きている時はなんともないが、夜寝ると必ず2時頃にうなされていた。
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