まだ雷が鳴る。「義弘君…怖い」と千佳が涙目で俺を見る。千佳はタレントの広瀬すずに似ている。そんな女の子が涙目で俺を頼りにしている。俺は思わず千佳にキスをしてしまった。俺は我に返った。「ご、ゴメン」俺は言った。千佳は首を横に振り顔を伏せた。そして小さな声で「義弘君ならいい…」と言った。吊り橋効果かなと俺は思ったが違った。「昔から…義弘君が大好きなの」と千佳が言った。「えっ!?それって」と聞き返すと「義弘君は…私の初恋の人…」と言った。二回しか会っていないのにそんな風に思っていたなんてと思うと嬉しかった。「千佳ちゃん…俺も好きだよ」と言ってもう一度キスをした。…電気が復旧した。「のぼせちゃった」と言って千佳が先に上がった。千佳が着替えてるのが磨り硝子越しに見えた。俺は気持ちを落ち着かせる為、雨で温くなった露天に少し入った。デカい雲が夕日に照らされ赤く染まっていた。…風呂を出て部屋で夕飯になるまで少し眠った。千佳も自分の部屋で寝ていた。…「義弘君夕飯だよ」と千佳のキスで起こされた。
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