「義弘君…いきなりで悪いけど…千佳が春休みになったら家庭教師の件終わりにしたいんだが…」「えっ!?何でですか?」俺は関係がバレたと思ってドキドキしたが違った。少し沈黙した後「実は…4月から福岡に栄転が決まってね…」「栄転ですか?」「うん…博多の支店なんだけど、そこの支店長やってくれって上から言われて…」「単身赴任は…?」「それも考えたがいつこっちに戻れるか分からないし…女2人残す訳にもいかないから話し合いをしてたんだ…」「じゃぁ俺が…」「いやっそれはダメだよ…君も教員試験なんかで大変になるだろ?君に千佳の事でこれ以上甘えたら悪いから…引っ越す事に決めたよ…」それを聞いて俺は頭の中が真っ白になった。親父さんが何を言ってるか理解出来なかった。ただはっきりしていたのは、千佳がいなくなるとゆう事だけだった。「だから悪いけど春休みまでと言う事で」「…はい…分かりました」俺はその日どう家に帰ったか覚えていない。ただ千佳が泣きながら家の外出て見送ったのは覚えていた。
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