姉達が戻って来てからは中々2人きりになるチャンスがなかった。姉が俺達の関係を怪しんでいたからだ。しかも姉は夜も理由を付けて、千佳と一緒に寝ていた。これでは手が出せない。姉は昔から眠りが浅い体質だった。俺達は悶々としていた。出来るのは目を盗んでのキス位だけだった。ストレス発散に来てるはずが、逆にストレスが溜まる事態になっていた。そんなこんなで最終日になった。姉達は長野にいる友人の結婚式出席為、ここで別れる事になった。しかもこの後幸運が続いた。俺はK大に行っているので住んでる所は鶴見、千佳の実家は横浜。新幹線に乗って東京に着いたのは夜9時頃だった。T線に乗り換えをしようと思ったら、人身事故の為運休になっていた。しかもまだ起きたばかりだった。1人なら新幹線でも帰れるが、2人分は金銭的に厳しかった。とりあえず駅ナカを2人でぶらぶら。1時間程ぶらぶらしたが電車は動かなかった。千佳も疲れた様子を見せ始めた。「疲れたね」「…うん」「疲れたからビジネスホテルにでも泊まるか」「えっ!?大丈夫なの?」「大丈夫だよ」駅を出てホテルに入り交渉。中々見つからない。「ラブホでもいい?」「うん…休めるならいいよ」と千佳は言った。
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