それを聞き私は直ぐに…娘を捜す為に店を出ました。
(やっばりそうだよな…きっと友達とおしゃべりしてるんだ…全く…心配かけやがって…)
娘は何処かで友達とおしゃべりしている…
と決め付け、すっかり冷静さを取り戻した私は、脇道をひとつひとつじっくり捜しましたが、なかなか見つからず
(あれ?!何処だ?)
と焦り始めた頃…
(ん…?)
先程通った時は気付きませんでしたが、パレードのゴール付近にある…
小さなコインパーキングとテナント募集の貼り紙のある空き店舗‥その間…
店舗とブロック塀の間に、大人一人がギリギリ通れるくらいの通路がありました。
それを五メートルほど進んだ先に、胸の高さほどの…板を張り合わせだだけの古びた扉があり
その扉の先‥薄暗い中に数人の人影が見えました。
(空き店舗だけど…私有地だしな…でも、子供の事だからな…)
私は一瞬躊躇いましたが、何となく気になり…
念のため、足音を立てないよう近付き‥見つからないように扉の陰に隠れ、古びた板の隙間から除き込むと…
空き店舗の…その通路を進んだ扉の先は‥三メートル四方ほどの広さがありました…
しかし、そこに居たのは子供達ではなく‥10人ほどの男が何かを取り囲むように立っていました。
(なんだ…やっばり違ったか…でも、こんな所で何をやっているんだ?!)
四方を建物とブロック塀に囲まれ‥差し込む光はコインパーキングから漏れる灯りだけの薄暗い中‥
私は狭い空間に集まる男達の様子を不信に思い、息を潜めて覗き続けました。
しかし、薄暗いのと男達の体で‥その中心に何があるのかは確認出来ず…
耳を澄ますと…「むふ~…んふ~‥」と男達の鼻息のような音と「びちゃっ、ぴちゃっ、ずちゅぅっ、ぴちゃっ、ずちゅぅっ、ずちゅぅっ…」
何かを舐めたり吸ったりするような音が聞こえてきました。
(何だ…?こんな所で…)
私の不信感は更に高まり、耳を澄ますと…
男達が発する音にかき消されながらも「ん~、ん~」とくぐもった高い声が聞こえ…
ヒソヒソと話す男達の声が…
「もうヤッちゃえよ!」
「いや、それはヤバイだろ…」
「じゃ、俺がヤルぞ…」
と、聞こえ来て…男達が動いた時!!
(ああっ!!!!)
その体の隙間から見えた驚愕の光景に‥私の体から血の気が引いて行くのを感じ、意識を失いそうになりました…
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