家に帰ると由衣が部屋に来た。「お帰り…一馬さん」「ただいま…ご飯は?」「まだ…」「じゃぁすぐ作るよ」とキッチンに立つと由衣は「一馬さん…怒ってる?」「何で?」「だって私が美咲ちゃんと先帰ったから…」「何で怒る必要があるの?由衣は美咲ちゃんを送ってあげただけだろう…それ所か由衣が友達を送ってあげる優しい子になってくれて嬉しいよ…」と言って微笑むと「一馬さん…」と言って抱きついてきた。…ご飯を食べながら由衣は美咲の事を話した。美咲はフィリピン人(♀)と日本人(♂)のハーフである事や、父親の仕事で引っ越してきた事等色々語った。…暫くすると仁美が帰って来て、俺は作っておいたご飯を出した。仁美も由衣の話しを聞いて喜んだ。やがて2人は部屋に戻った。俺は(由衣も友達出来たから、これからは図書館に余り来なくなるのかなぁ)と思い少し寂しくなった。だがそうはならなかった。次の日から由衣と美咲は毎日の様に図書館に来て、閉館時間まで居てそれから2人で帰る様になった。
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