振り向くとそこにいたのは、同じ図書館で働く[おじさんのアイドル]加藤幹子さん(30)だった。「あっ加藤さん、明けましておめでとうございます」「明けましておめでとう今年もよろしくね」「はいこちらこそ」「由衣ちゃんもおめでとう」「おめでとうございます」と新年の挨拶をして、加藤さんの隣りにいる男に目をやる。すると「こっちは私の旦那、こっちは同僚の佐野君と由衣ちゃん」「初めまして奥様にはいつもお世話になっております」「こちらこそ妻がお世話になってます」「佐野君年末大変だったねぇ…もう大丈夫なの?」「はいお陰様で…御心配お掛けしました」「私達お参りこれからだけど…」「俺達はもう行ってきました」「そうなんだ…じゃぁこれで…また仕事始めに」「はい…お気をつけて…失礼します」「じゃぁね由衣ちゃん」「幹ちゃんバイバイ」と別れた。…おみくじをひいた。由衣は大吉で俺は凶だった。「お兄ちゃんさい先悪いね」「そんな事ないよ…これ以上悪くならないからいいんだよ」「そうなの?」「そうだよ」と強がった。
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