年も若いし話してみて危険性がないと判断したのか、とりあえずこれも縁だしお茶でもとさそうとわりとあっさりオーケーしてくれた。
幸代さんの電話ボックスから見えるファミレスまで来られるか聞かれたのでもちろんオーケーした。
電車なら3駅ほどの距離でそこそこ土地勘もあったからすぐにわかった。
30分やそこらで着くと思うと言うと、それくらいの時間に近くに立っているという。
目印に大雑把な服装を教えてもらった。
急いで退出し車で向かった…
この時間のワクワク感は何度味わってもいい。
いちおうすっぽかされた時のダメージを考慮して、やっぱり居ないかなあとかわざと考えたりもする。
ただ、この時はかなり高確率で居るような気がした。
待ち合わせなら公衆電話の方が断然会える確率は高い。
ファミレスの看板が見え、隣のビルの庇で雨をしのぐように立っている女性らしき姿を見つけた時はやったあと叫んだ。
近づくにつれ服装からそうだと確信したし、遠目でもとりあえず大ハズレではないのがわかった。
一旦ファミレスの駐車場に車を入れてから幸代さんの前におもむいた…
はっきり言ってビジュアル的には今までで一番好みだったかもしれない。
簡単に初対面の挨拶をした時の印象も良かった。
とりあえず第一段階をクリアして、二人でファミレスに入った。
土地柄なのかランチタイムでもそこまで混んでなく、どうせならお茶ではなくランチにすることにした。
最初は今の状況が不思議でならないようだった。
ほんの気まぐれからさっきまで他人だった人間と食事をしているのだから無理もない。
贔屓目抜きに向こうもそれほどがっかりした様子はなく、次から次へと色々な質問をされた。
プロフィール的な説明がすむと結局こうした遊びをしてる話になっていく。
やっぱり同年代の出会いなど大学生ならいくらでもありそうなのが不思議なのだろう。
同年代の子に全く興味がない訳ではない。
ただ、年上の女性の方が好きなだけだ。
その辺はやはり自分がまだ大人になりきってないからかもしれない。
人間はないものねだりだから…
そんな話をけっこう真面目に初対面の人に語ってしまった。
「逆にどうなんでしょ、年下って興味ないですか?」
「ううん、そんなことないわよ。ただ、年々年は取るから相手にされなくなってくるだけで…」
「いやあ、実はきづいてないだけでけっこうモテてる気がします。正直バイト先の上司とかだったらソッコー申し込みたいくらいです」
幸代さんはまんざらでもなさそうに笑った。
けっこう話し込んでしまい、このあとどうするかより日を改めて会えるようにしたいと考えていたのは、それだけ幸代さんがツボだったからだ。
最寄駅まで送りながらまた会いたいと告げると、大して思案する様子もなく了承してくれて安心した。
メモ用紙に自宅の電話番号を書いて、気がのらなかったら処分してもいいですからと言って渡した。
そしたら幸代さんがメモ帳を取り上げ、自らの電話番号を書いてくれた。
※元投稿はこちら >>