「なぁ、あの後ってどうなったんだ?」
数日後、現場の休憩室で聞いてみると、吉崎は一瞬だけニヤリと笑い、けれどすぐには答えずにそっぽを向いた。
「あの後って?」
「とぼけるなよ、こないだの居酒屋の後だよ、久美子さんと行った・・・・」
そこまで聞いて、ようやく吉崎は俺を見た。
楽しっく手仕方がない雰囲気で、肩をゆらしてクックックと笑う。
「やっぱお前も気になるか?木下なんて、その日のうちに電話してきたぞ」
「あの日、久美子さんの後を追いかけたんだろ?」
久美子さんとは居酒屋の前で分かれたのだが、家が同じ方向のはずの吉崎が居ない事に俺が気づいたのは それから少したってからだった。
絶対に久美子さんの後を追ったのだと思った。
一人で歩く久美子さんの後ろから声をかける吉崎を想像した。
「家まで送るよって声をかけたんだ、時間も遅いしって・・・そしたら「優しいのね」って・・・・
けど何か企んでるんじゃない?って言われたよ、悪い顔してるって・・・
そう言ってる時の久美子さん、すっげぇエロい顔でさ・・・」
俺は居酒屋で見た久美子さんの顔を思い出した。
アルコールのせいだけじゃない理由で ほんのり赤く上気した艶っぽい雰囲気の顔・・・それを、後ろから声を掛けられた後にも吉崎に向けたのだろう。
ついさっきまで自分を飢えた淫乱なマゾと言っていた男に夜の道端で声を掛けられたのに、あの顔を・・・
「でさ、ちょっと強引についてったんだよ・・・で、そのまま公園に・・・
久美子さん家の手前に公園があるだろ?あそこに連れてったんだよ・・・
どこ行くの?って言いながらも、ちゃんとついてきてさ・・・」
俺は夜の公園を思い浮かべた。
近隣の住民が町にクレームを入れるたびに増設された柵とフェンスと防球ネットのせいで視界の悪い公園だ。
ほとんどの街灯が壊れてるせいで夜になると ほとんど真っ暗になってしまう。
「何をするつもり?って、ちょっと強めに言われたからさ、わかんないのか?って言ってやったんだ・・・
そしたらビクッとしてさ・・・その困った顔を見てたら、たまんないくなってさ・・・
だから、わざと言ってやったんだ」
わかんないのか・・・? 今からアンタを犯すんだよ・・・
あの便所・・・公衆便所に連れ込んで、汚い床に跪かせてチンポを舐めさせる・・・
アンタも欲しいんだろ? 壁に手を突いて、後ろからガンガン犯して欲しい・・・そうなんだろ?
そう言うと、久美子さんは顔を伏せた。
手を引いて歩く吉崎に従順についていく。
そして、少し肩を押しただけで年季の入った古びた公衆便所の床に跪いた。
「もう居酒屋で話してる時から ずっと勃起してたからさ、自分でも汚いって思うくらいガマン汁でドロドロだったよ」
久美子さんは鼻先に突き出された その汚いチンポに、自分からむしゃぶりついてきたらしい。
それは本当に飢えたメス犬としか表現のしようのない激しさだったと言っていた。
ありゃマジのスキモノだよ、よっぽど溜まってたんだぜ きっと・・・そういって吉崎は思い出して笑っていた。
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