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傲慢…良く言えば「はっきり」している。ただ喫煙所等で他社の話を聞くと酷い言われようだったり、そもそも聞いていた企画がユメの一声で代わっていたりする事が多々あるようだったし、うちもプレゼン中にえっ???となる事はあった。
そんな折、またA社プレゼンの話が入った。私は上司に次ダメなら担当を変えて欲しい旨伝えたが、後日、常務直々に…「A社と飲みに行ったり出来たのお前しかいない。」「今回も大型案件で受注したら昇進させる」と今までの担当は何やってたんだ…と言う思いと一生昇進させないつもりか…と全く喜べなかった。
とはいえ…常務が出てきてしまったら仕方ない…サラリーマンの返事は「【イエス】か【はいっ】!」と先輩に教えられていた…
チームを作り役割分担。バタバタしだすと深夜まて…休日出勤…となるので、バタつく前に各自に有給も取ってもらう。
プレゼン内容が届き攻め方を決め、芸能人の事務所やらハコを抑えたりの束の間に有給を振り分けて…ド平日の水曜日…チームの最後に私の有給消化日が来た。とはいえ…特にすることも無く…部屋を片付けて買い物からの昼飲みハシゴの3軒目のお会計をしていた時だった。
もう1〜2件飲んで早めに帰って早く寝よ…とお会計をしていた時、B社のじじい「ラーメンの佐野に似てるから以後、佐野」とユメが一緒に肩を並べて歩いてるではないか!
ユメだけだったら分からなかったかも知れない…灰色のスーツ、スカートで深々ツバの広い帽子を被っていた。佐野はそのままだったので、あれっ?佐野?が一瞬で分かり、えっ?隣は…顔は帽子で分からなかったがあのスーツは……ユメ?
ここはお互いの会社からだいぶ離れた繁華街。サボってもなければいる場所では無い。近隣に私達に広告を頼むような大手も無い。ただこの飲み屋街を抜けた先はラブホ街…
人生で初めてお釣りいりません!と慌てて店をでて、後をつけながらスマホの動画を撮ると案の定ラブホに消えていった…
頭の中がスーパーコンピュータばりに動いた。見慣れたスーツではあるが、ユメでは無い可能性。もしユメならA社の受注が多い事の説明…佐野もユメも既婚者…頭を巡れば巡るだけ怒りしかわかなかった。
そこそこ酔っているし急な事だったが冷静な自分もどこかにいて、ラブホに消える前に前から2人を撮影。入ったラブホに電話をかけ、事情は察して欲しいのですが入る時、出る時、別の入出口ありますか?と聞くと正面の1箇所しか無い。との事。出て来るのを抑えられるのは…はす向かいにある街中華。ここで張る事にした。
今…15時過ぎ…就業時間中……?私みたいに有給の可能性もある?と思いお互いの会社に電話してみた…佐野の所には架空の会社名、架空の人物を装い「C社の△ともうします。佐野様に用件がありまして…」いません。と事務員と思われる女性。では携帯にかけてみます。お休みでは無かったですよね?出社してます。
A社にはプレゼンの件でと言う理由で電話し、今日ユメ本部長はご出勤されてますか?と聞くと、打ち合わせに出ていて直帰予定だとわかった。
これであの灰色スーツがユメの可能性が高くなり、お互い就業時間中だと言う事がわかった。
街中華でラーメンを食べたら直ぐに出ないとおかしいのでビールとつまみを頼みながらホテルの出入口を見続けた。
1時間半程で出て来た…ユメ!2人で出て来た時、ユメは帽子を手に持ち被って無かった…2人は別々の方向に何事も無かったかの様に歩き始めた。歩き始めてからユメは帽子を被った…
スマホのカメラは回し続けていて、出て来た所の2人の顔も遠目だが撮れた。実は中華屋のオヤジが不審に思ったのか?あんた何してるの?と途中で聞いて来たので、実は探偵で…と説明すると出てけ!と言われるかと思ったが5000円渡してお釣りはいらない。超えるようなら都度お金を払う。……すごいね!本当にいるんだね!いいよ!いいよ!とありがたく協力してくれた。
おじさん!と言うとはよ行きな!と言ってくれたので、そのまま店を後にしユメの後を追った…
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