私はその時になって気がついた。妻のベージュのパンツが濡れている。
私は一瞬妻が失禁、小便を漏らしたのだと思ってしまった。妻は結婚した頃から濡れにくく、これまでもセックスの時はローション等にお世話になっていた。
それが今、還暦前の女としての盛りを過ぎた妻が、私の男の本能をますます燃やすような生々しくいやらしい匂いを発するぬるぬるした液体で穿いてるパンツを搾るほど濡らしているのだ。
縦縄の威力は素晴らしい。
私は再び妻の身体を抱き抱えるようにして立ち上がらせて、わざと激しい口調で「解いてやると言うのを断ったのはお前だからな。後悔させてやるぞ。」と言うと、そのまま廊下から玄関へと歩かせた。
縦縄の食い込んだ妻は、小股でよちよちと歩いたが数歩歩くと立ち止まる。それを縦縄に手を掛けて引っ張って歩かせる。
妻の顔は歪んでいたが、それは単純な苦痛だけでなく、若い頃のセックスでごく希に見せてくれた興奮が高まった時の表情でもあった。
「どこに..連れていくの..?」
声も絶え絶えに聞く妻に「玄関に正座させて鍵を開けておく。」と告げる。
「そんな..、お客様が来たら..」
「お前の縛られてるだらしない裸を見るだろうな」
「ゆ、ゆるしてください..。お願い、あなた..」
これがあの性に淡白な妻の声だろうか。
信じられない程色っぽく女としての魅力に溢れる哀願だった。
「いや、赦さない。お前を正座させたら俺が玄関のドアを挙げて外から見えるようにする。」
私がそう言うと妻は「見られる..、こんな私の裸が..」と言いながら膝をガクガクとさせると、また廊下に座り込んでしまった。
顔を見るとまた目が虚ろになっている。
股間からのいやらしい匂いはますます濃くなっていた。
まさか..言葉と縦縄の痛みだけで逝った?
信じられないが、そうとしか考えられなかった。
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