「赦して..」
妻の口から喘ぎと共に弱々しく赦しを乞う言葉が漏れた。
わざと聞こえないふりをして、更に妻の敏感な割れ目に食い込む縦縄をしごき続ける。
「あなた..、本当に痛いの..。
お願い..、赦して..。」
しかしその赦しを乞う言葉は、激痛に切羽詰まったものではないのははっきり分かる。
まだまだ本気で助けを求めるものではなく、どちらかと言えば、私に甘え媚びている響きがあった。
「だめだ、素直に鏡を見ろ!」
私はそれまで指を二本掛けて、くい、くい、と軽く強いてていた縦縄を右手で握ると、ぐいっ!と引き上げた。
「ああっ!」
それまでの囁くような声と違い、生まれて初めて経験した性的拷問を受けた妻の悲鳴だった。
妻は爪先立つと同時に仰け反るように身体を後ろに倒しかけ、慌てて縄から手を離して抱き抱えた私の腕の中で立ったまま全身をヒクッ!ヒクッ!と痙攣させ、続いて全身の力がガクッと抜けた。
危なかった。私抱き止めてなければ、床に倒れていただろうし、両腕を縛られている今の妻では身を守れず怪我する可能性もあった。
妻の全身の力が抜けた身体を、私はそっと床に寝かせた。
いきなりの事で私も驚いたが、落ち着いてくるにつれて、これは妻が立ったままで逝ったのだと理解することが出来た。
もちろん初めての事だ。
改めて妻に対するSMの効果の大きさに驚いた。
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