「大丈夫なの?」
「・・・大丈夫って・・・その・・・あの・・・」
俺は空になった陽子さんのグラスにビールを注ぎながら、質問の意図を考えていた。
あのグループの最年長・・・しかし熟練の、夜の魅力を感じさせる卑猥で肉肉しい雰囲気・・・それは、まさに『大人の女』の印象だった。
その艶やかな声も肉肉しい体も、まるで夜の成功者の雰囲気を纏っている。
「3人なんでしょ?・・・で、男はアンタ一人・・・」
「・・・あ、まぁ・・・はい・・・」
陽子さんは俺の目を見つめたまま、艶やかな笑みを浮かべたまま、ゆっくりとビールを飲み干していく。
やはり魅力的な、艶やかな仕草だ。
俺は目尻の上がった大きな瞳に見つめられながら、その喉がゴクッ、ゴクッ、と動くのを見ていた。
「一回だって大変なのに・・・3人を満足させるなんて、大変でしょ?」
「・・・や、まぁそこは・・・なんてゆうか・・・」
「・・・ん?」
「ま、俺、性欲は強いほうなんで・・・その・・・」
「まさか、全員と ちゃんとしてるってこと?」
「あ・・・はぁ・・・まぁ、3人が集まった日でも・・・それぞれ何回かずつ・・・」
「は?・・・は?3人と、それぞれに・・・何回かずつ???」
その声は大きくて、陽子さんも自覚したらしく和風の店内をキョロキョロと見渡した。
もちろん他にも数組の客がいたが、陽子さんの言葉に反応した人はいなさそうだった。
それを確認した陽子さんは体を乗り出し、それまでよりも小さな声で話していった。
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