「・・・はぁぁ~~っ」
俺は胸まで湯船につかりながら、ひょっとこのように頬を膨らませて長い息を吐いた。
(・・・まぁ・・・確かに絶景だな・・・・)
ゆっくりと体を傾け暖かい岩に体を預けながら、隠れ家を謳いながら絶景を主張する温泉旅館の、唯一と言って良い見どころである景色を見ながら心の中で呟いた。
そして、すっかり紅葉も終わり切った寒々しい、けれど確かに美しさを感じる山並みを眺めていると、入り口の引き戸がカラカラと鳴り女達の嬌声が聞こえてきた。
「あ、すごーい・・・」
「へぇ、戸を開けただけじゃ中は見えないようになってるのね・・・」
「ね、悠人くん、もう湯船かな?」
「ちょっと、脱衣所・・・外からは見えないけど、お風呂からは丸見えじゃない?」
声達は入り口から目隠しになっている薄い板壁の向こうを移動していく。
そして脱衣所とゆう名の、ただの棚を屋根が覆っているだけの場所に移動していった。
4人は湯船に浸かる俺を見ると恥ずかしそうに体を背け、けれど嬉しそうにクスリと笑った。
そして、俺の視線の先で一人づつ、下着もつけていない浴衣姿のストリップショーを始めていった。
由紀はキッチリと前を合わせた浴衣を、紗季は少し胸元を開いた浴衣を、帯を解いて開いていった。
2人の美しい顔が・・・由紀は恥ずかしそうに、紗季は少し悪戯っぽく、それぞれに同時にはにかんでいるのは、なかなかの見ものだった。
普段のゆったりとした服装ではなく帯にウエストを締め付けられた小百合の浴衣は、逆にその胸の大きさを・・・凶暴さを強調していた。
帯を解く前に紗季の手で浴衣を左右に開かれ、ブルンッと乳房が揺れていた。
そして陽子は、4人の中でも一番の妖しさを放った・・・まるで遊女を連想させる着崩した浴衣を、しなりとひた仕草で脱いでいった。
斜めに首を傾け、視線を斜め下に向けたまま全裸になっていく仕草がたまらない。
まるで江戸時代にタイムトリップしたようなストリップショーを堪能しながら、俺は湯船の中で勃起していた。
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