陽子の顔を見てゾクッとした・・・
由紀の痴態に・・・浮浪者の性処理を繰り返すことに、心の底から嬉しそうに微笑んでいた。
とんでもない女だ・・・なんて強欲で淫猥なのだろう・・・俺は興奮しきった顔の陽子に、あらためてそう思った。
陽子は他の3人の女を・・・惑わせ誘導している・・・そんな風に感じることがある。
心に種を植えるのが上手い・・・艶めかしい言葉で、いや言葉を使わなくても、種を卑猥に育てるのが異様に上手い・・・。
もしかしたら俺もその術中にはまっているのかもしれない・・・そう感じることがある。
あの公園の便所を最初に使ったのは、たしか陽子とだった・・・
由紀に浮浪者の姿を重ねたのは、何がきっかけだったか・・・
由紀が最後の一線を越えた瞬間に、まさか陽子が・・・
俺は頭の中に浮かびグルグルと回る疑問や言葉を思いながら、陽子がグラスを口に運んでいくのを見ていた。
「・・・・ねぇ・・・」
陽子は微笑みながら、俺の顔を斜めに見上げながら呟いていった。
「・・・どうした?」
「紗季には・・・言ったの?」
「・・・何を?」
興奮に朦朧としている俺を見つめたまま、陽子はクスッと笑った。
そして左手の指でカリを掻きながら話していく。
「もちろん、悠人くんの印象よ・・・紗季に、どんな扱いが似合ってると思うのか・・・」
まさか、次は紗季に狙いを定めたのか?
なぜ紗季に対して思い描いている内容を知っている?
いや、この妄想は俺が自分で思いついたのか?
もしかしてベッドで、耳元に囁かれた・・・のか?
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