玄関の照明が僕を照らします。先に奥へと消えた薫子さんを目で追いますが、彼女からの言葉はまだありません。
『いいよ、入って。…、』と声を掛けられ、僕は意を決して、この子家へとあがりました。
外観と同じように作りは古びた感じですが、部屋の中は整理整頓がされていて、清潔感を感じました。
そこには小さなテーブルが置かれていて、薫子さんはすでに対面へと腰を降ろして、あの上目遣いで僕の方を見ています。
僕は戦う覚悟を決め、その場へ腰を降ろして、彼女の言葉を待つのです。
『ククッ…、恐い顔しないのぉ~。付き合ってるんでしょ~?…、』
思ってもみない、明るく砕けた言葉でした。彼女の笑う表情に、釣られた僕の頬も緩んでしまいます。
戦う気満々だった僕も、『わかりますぅ~?』と明るく答えてしまうのです。
おかげで張りつめていたものが緩み、狭かった僕の視野も広がり始めました。そこで見えたのは、僅かに赤らんだ薫子さんの薫子。
アルコールの匂いこそしませんが、彼女にはいくらかのお酒が入っているようです。
僕は膝を崩し、薫子さんと同じようにテーブルに肘をつけます。話をしやすくするために、少しだけ距離を詰めたのです。
おかげで、一気に彼女との会話は弾けるものとなります。話せば話す程に僕達のことを理解し、後押しまでしてくれそう勢いです。
それが嬉しくなり、いろんなことをさらけ出してしまう僕。
しかし、そんな僕では気づくはずなどありませんでした。その距離は僕ではなく、薫子さんの距離。
まんまと乗せられた僕は、彼女のトラップへと入り込んでいくのです。
『川田さん、コレもしてくれた~?』
そう聞かれて彼女を見ると、立てた右手の中指がその口へと咥えられていました。
それは明らかに女性のフェラチオを思わせるもので、和んでいた僕にも一気に緊張が走ります。
それは薫子さんにも伝わってしまっていて、焦る僕は苦笑いをするしかありません。しかし、彼女はお構い無しでした。
咥えているその指を出し入れし、『何を恥ずかしがってるのよ~?今、して来たんでしょ~?』と冷静に話して来ます。
何度も何度も口の中へと突き入れられる、立てた彼女の中指。
その全てが飲み込まれ、口元へと当たる彼女の拳は、そこにぶら下がる金玉までもを想像をさせるのです。
ようやく吐き出したその指は、彼女自身の唾液にまみれ、透明の膜で覆われています。
そして、再び尖らせた口元へと押し込まれようとした時、彼女の歯が指の第一間接を噛むのです。
そして、抜き出たソコを、イヤらしい薫子さんの舌が丁寧に舐め回します。上から下から、裏から。それはもうチンポの亀頭です。
その舌使いはとてもゆっくりなものでした。しかし、止まることはなく、亀頭を丁寧に丁寧にシゴキあげていきます。
そして、裏から押し付けられていく唾液たっぷりの薫子さんのイヤらしい舌。
それは小刻みに震え、男のモノを歓ばせるのです。
ほんの数分の出来事でしたが、薫子さんのフェラチオのテクニックを証明するには充分なものでした。
残念ですが、それは加代子さんでは持ってはいないものです。
僕の目は、そのイヤらしい口元にばかり向けられていました。そのおかげで、薫子さんの視線に気づかなかったようです。
ふと見上げれば、彼女の目は僕を見ていました。それどころか、疑似フェラチオをしていた彼女はずっと僕を見て行っていたのです。
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