小屋で若奥様に女湯の覗きの事を怒られた。
僕は、自分のした行動が大変な事をした事にショックだった。
「こんな僕の事を、息子みたいに大好きです。
なのに信頼を裏切り期待を失望させた。」って言われた。
あの大学の男子寮の事件が、明るみに出て実家に帰った時に両親に言われた事に似ている。
義理父親は、「義夫には、期待外れだったか。
凄く残念だ。」
母親は、何も語らずやさしく抱きしめられた。
そして義理父親は「これからの事は、家族で一緒に考えて行く。
義夫は、将来の自分の事だけ真剣に考えて行動して生きなさい。」って言われた。
あの時の両親の言葉と行動と同じだった。
僕は、実家の両親から逃げ出してお風呂屋さんの家族に拾われた。
そこで孫や息子同然に育ててもらっている此処でも同じような過ちをおかしてしまいました。
第2の母親を泣かしてしまいました。
若奥様は、泣き崩れて座り込みの僕の頭をやさしく撫でてくれた。
涙をハンカチで拭いてくれた。
「義夫仕事に戻りなさい。」って、言うと先に小屋を出て行った。
残った僕は、また目から涙が流れて前が見えない。
いろんな事が、頭の中で、「ぐるぐる」って回転して、動けなかった。
「トン、トン」って小山のドアがノックされた。
「義夫薪割りをお願い。
今日は、後2束で足りる。」って声がした。
「ハイ」って返事をする。
「ザクザク」って、小屋から遠ざかる若奥様の足音が聞こえた。
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