そんなある日、ジェイ夫婦を家に招き、四人で食事をした。
食事を済ませ、ナツナがキッチンで後片付けをする手伝いということで、ジェイがその後を追った。
洗い物は自分の担当だからという言葉にわざとらしいものを感じたタカシは、こっそりと様子を伺うことにした。
キッチンから声が漏れ聞こえて来た。
「あん、ダメよ、ジェイ、、、こんなところで、、、あっ、それ、、あーん、ダメぇ、、、みんなが、、いるからぁ、、、」
「ナツナがあんまりキレイだから、、、ゴメン、、、ガマン出来なくて、、、」
頭を殴られたようなショックを受けた。
「もう、ジェイったら、、、ふふっ、今はこれでガマンしてね、、、チュッ、、、」
やはり二人は、、、
「好きだよ、ナツナ、、、」
「わたしも、、、好き、、、」
思わず今すぐ二人の関係を問い質したい気持を必死にこらえる。
「アアッ!そこダメぇ、、、声が出ちゃう、、、キスだけでガマンして、、、」
「ナツナだって、、、俺のチ○ポ、擦っているクセに、、、」
「だってえ、、、チュッ、ンンッ、、、あん、んんんっ、、、んっ、んっ、、、キス、もっとぉ、、、んんっ、チュッ、チュッ、、、、」
もう限界だ。
「何をしてる!」
キッチンに入ると二人は慌てて離れた。
動揺していた二人だったが、それをすぐに立て直した。
「すいません、、、ふざけていたら、ナツナさんがビックリしちゃって、、、抱きついて来たんです、、、」
「そう、、なの、、、ジェイったら、、、酷いんだよ、、、」
そうきたか、、、
でも目が泳いでいるぞ、、、二人とも、、、
「そうだったのか、、、、俺はてっきりキスをしているのかと思ったよ、、、」
「な、なに言ってるの、、、そんなことするわけ無いでしょう、、、ジェイにはあんなに可愛い奥さんがいるんだよ、、、」
「そうそう、ナツナさんだって愛するタカシさんがいるし、、、」
こいつら、ナメてるな、、、
まあいい、、、この場は引き下がってやる。
その後、そわそわし出したジェイは奥さんとそそくさと帰っていった。
やはり気まずいものを感じていたのだろう。
その夜ベッドに入ると、あれからほとんど言葉を交わしていなかったナツナが、タカシを求めて来た。
タカシの瞳を見つめてナツナが言った。
「あなた、、、信じて、、、さっきわたし、ジェイとは何もして無いからね、、、」
開いた口が塞がらない。
怒りがこみ上げてくる。
ナツナの胸を乱暴にまさぐりながらタカシは尋ねた。
「前にセックスしたのにか?」
「あーんっ、あのときの一度だけ、、、もうそれからは何もしてないよ、、、」
またお前はウソをつくんだな、、、
乳首を思いきりひねり上げ、乳房に歯を立てる。
「アアッ、感じるぅ!今日はイッパイしてえ!」
タカシはナツナを貫いていた。
何故か分からないが、いつもより男根は硬く反り返り、力がみなぎっている。
「今夜のアナタ、、スゴイ、、、あっ、あっ、好き、、、タカシだけよ、、、もっと乱暴にしてえ!
あん、ああん、、、愛しているのはアナタだけ、、、」
本当だろうか?
二人の関係はどこまで進んでいるのだろう?
証拠をつかんでからだ、、、
タカシは冷えてしまいそうな心を奮い立たせ、ナツナを責め続けた。
タカシはタカコのときのようにカメラを設置することにした。
今回はあらゆる場所に設置した。
そんなとき、仕事で五日ほど家を空けることになった。
二人の関係はどこまで進んでいるのか、、、
最後の一線は守られていて欲しい。
その一線がなんであるのか、自分でも分からなくなってしまうはど不安が膨らんでいく。
それにナツナが自宅にジェイを連れ込むとは限らない。
他の場所も十分に考えらた。
タカシは家を後にした。
出張を終え、家に帰るといつものように温かくナツナが出迎えてくれた。
何のくもりも無い愛情に満ちた優しい笑顔で、、、
口ではアナタがいない間、すごく寂しかったと言いながら、いつもは出張から帰った日は必ず求めてくるナツナが疲れを理由に先に休んでいた。
ベッドでよく眠るナツナを確認したタカシは、リビングでパソコンを開き映像を見始める。
音が漏れないようにイヤホンをした。
タカシが出張した日は何事もなく一日が過ぎた。
空振りだったのかという気持ちが頭をかすめたが二日目は違っていた。
つづく
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